【ことわざ】
兎の登り坂
「兎の上り坂」と表すこともあります。
【読み方】
うさぎののぼりざか
【意味】
自身の得意分野で実力を発揮している事。持ち前の力を振るうことが出来る事。
また、条件に恵まれて物事が調子よく早く進む事。
【語源・由来】
ウサギは前足が短く、後ろ足が長いため、坂を速くかけのぼることに長けているという事から。
【類義語】
・渡りに船
【対義語】
・兎の下り坂
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「兎の登り坂」の使い方

次の期末テストで、良かったら私と点数勝負しない?

かまわないけど、何の教科で競おうか。僕は数学が苦手だから、それ以外ならどんと来いだよ。

そうなの?私は実は数学が一番得意なんだけど。君がそういうなら、英語で勝負にしましょう。

英語なら僕の得意分野だ。悪いけど、兎の登り坂で僕の圧勝だね。
「兎の登り坂」の例文
- 研究所出身の彼が、僕らの開発に携わってくれるなら、この計画は兎の登り坂間違いないだろう。
- 僕は泳ぎが苦手だから海は苦手だけど、元山岳部だから山であれば兎の登り坂で案内できると思うよ。
- 今回の旅行は兎の登り坂で、何のトラブルもなく楽しく過ごす事が出来てよかった。
- 彼は兎の登り坂で今の環境なら全力を尽くせているが、異動するとなると先が見えないね。
- 取引先との契約は、思いのほか順調に進んでいます。まるで兎の登り坂です。
ウサギにまつわることわざは、とても多く存在しています。日本においては各地の縄文時代の貝塚からウサギの骨が出土したり、古事記の「因幡の白兎」などに記述がある事から、かなり昔から親しみがあったとされています。また、「月に棲んでいる」という日本古来の説話や、山の神と同一視あるいは山の神の使いや乗り物とする伝承も根付いており、日本の文化に深く関わっている事が分かります。
ウサギの生息地は世界各地のため、ウサギに関することわざは日本だけでなく中国やイギリス、スペイン、ギリシャ、ローマなどにも見受けられます。
ウサギの生息地は世界各地のため、ウサギに関することわざは日本だけでなく中国やイギリス、スペイン、ギリシャ、ローマなどにも見受けられます。