【ことわざ】
上手の手から水が漏れる
「巧者の手から水が漏れる」ともいう。
【読み方】
じょうずのてからみずがもれる
【意味】
名人でも、失敗をすることがあるということ。
【語源・由来】
「上手」とは、そのことに巧みな人という意味に由来。
江戸時代に、囲碁・将棋で七段の免状を持つ者を「上手」と称した。
【類義語】
・河童の川流れ
・弘法にも筆の誤り
・猿も木から落ちる
・千慮の一失
・釈迦も経の読み違い
・天狗の飛び損ない
・竜馬の躓き
【英語】
Even a good marksman may miss.
【スポンサーリンク】
「上手の手から水が漏れる」の使い方
どうしよう。
ともこちゃん、先生に呼ばれていたみたいだけど、どうしたの?
テストの点数が悪くて、再試験をすることになったの。
ともこちゃんが再試験だなんて、上手の手から水が漏れることもあるんだね。
【スポンサーリンク】
「上手の手から水が漏れる」の例文
- 彼が鉄棒から落ちるなんて、上手の手から水が漏れるだね。
- 上手の手から水が漏れるというけれど、絶好の球を続けて見逃すとは思わなかったよ。
- 名キーパーだと有名な彼が、今日の試合ではゴールされてばかりだ。ゆっくり転がるボールを取り損ねるなんて上手の手から水が漏れるだ。
- 上手の手から水が漏れるというから、油断してはいけないよ。
- 工作が得意な健太くんが、かなづちで手をたたいてしまい、怪我をした。上手の手から水が漏れるだね。
- 彼女が料理の味付けを失敗するなんて、上手の手から水が漏れることもあるんだね。
「上手の手から水が漏れる」の文学作品などの用例
先生の危急は危急として、それに赴くためにはまず、この駄々ッ子から処分してかからねばならぬ。賢くも米友は、こうも感づいたのですが、そこは上手の手からも水が漏れるので、米友が道庵の声に驚いて立ち上った瞬間の隙を覘って、右の駄々ッ子が素早く陸へ飛び上ったかと見ると、通りかかった子供が三人、火のつくように泣き叫びました。(中里介山の大菩薩峠より)