「噂をすれば影がさす」の意味とは?(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
噂をすれば影がさす
【読み方】
うわさをすればかげがさす
【意味】
ある人の噂をすると当人がそこに現れるものだ。
誰かの話をしてたら、バッとその人が出てきて「おっと!話題の人や!」みたいなことがよう起こるんやな。
噂は悪口になりがちだから、ほどほどにという戒めの意を含む。
【類義語】
・噂を言えば主が来る
・噂を言えば筵敷け
・謗れば影さす
・謗り者門に立つ
・虎を談ずれば虎至り、人を談ずれば人至る
・人事言えば影が差す
・人事言わば筵敷け
・呼ぶより謗れ
【英語】
Speak of the devil and he will appear.(悪魔の噂をすると悪魔が現れる)
Sooner named sooner come.(名前を呼ぶや否や現れる)
「噂をすれば影がさす」の解説
このことわざは、江戸時代の有名な作家、十返舎一九が書いた「東海道中膝栗毛」っていう本から生まれたんだって。十返舎一九は、歌舞伎が大好きで、よく江戸の風俗や習慣について書いたり、面白おかしく人々のおかしなところを描いたりしていた人だったんだ。
さて、「噂をすれば影がさす」の「影」っていう字は、元々「彡」という字と「章」という字が組み合わさってできたものなんだよ。「彡」は模様を表し、「章」は音がはっきりすることを表しているんだ。だから、「影」っていう字は、「はっきりした模様を表す」という意味があるんだよ。
このことわざの意味は、「人の噂をしていると、その人が近くに現れる」ってことなんだ。たとえば、学校で友だちの話をしていて、その友だちが突然現れた、なんて経験はないかな?それがまさに、「噂をすれば影がさす」ってことなんだよ。だから、誰かのことを話すときは、その人がすぐ近くにいるかもしれないって思って、言葉に気をつけたほうがいいよ。
「噂をすれば影がさす」の使い方
「噂をすれば影がさす」の例文
- 噂をすれば影がさすだね。こちらのご婦人と今まであなたの話で盛り上がっていたんだよ。
- 「あの子、あんなに細い体しているけど、大食いなのよ」とその場にいない女の子の事を話していたら、噂をすれば影がさすで、本人がひょっこり現れて少し気まずかった。
- 自分が好意を持っている女の子に他の男子の悪口を言っていたら、噂をすれば影がさすで当人が突然姿を見せてしまい、僕は慌てふためいてその場を後にした。
まとめ
中国には似たようなことわざで「曹操の噂話をすると曹操が現れる」があります。