【ことわざ】
水は方円の器に随う
【読み方】
みずはほうえんのうつわにしたがう
【意味】
人は置かれている環境や、つきあっている友人しだいで、良くも悪くもなるというたとえ。
【語源・由来】
「方円(ほうえん)」とは、四角形と円形のこと。
水は容器の形によって、四角形にも円形にもなるということから。
君主たる者は水を入れる鉢のようなもので、人民はその中の水のようなものである。鉢が四角ならば水も四角に、蜂が円形ならば水も円形になる。と、あることから由来。
【出典】
「韓非子」外儲説・左上
孔子(こうし)の言葉で、人民の善悪は君主の善悪に左右されるというたとえ。
「人君(じんくん)為(た)る者は猶(なお)盂(う)のごときなり。民は猶水のごときなり。盂方なれば水方に、盂圜なれば水圜なり」
【類義語】
・朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)
・善悪は友による(ぜんあくはともによる)
・麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)
【英語訳】
Water leads itself to its vessel.
The human being is good or bad depending on environment.
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「水は方円の器に随う」の使い方
最近勉強が楽しいんだ。
この頃一緒にいる友達の影響かもしれないわね。
そうだね。彼は読書が好きで、いろいろなことを知っているから、ぼくも読書するようになったんだ。
水は方円の器に随うということね。
「水は方円の器に随う」の例文
- 水は方円の器に随うというのだから、つきあう友人は選んだ方がいいよ。
- 彼らと一緒にいるようになってから、成績がどんどん上がった。水は方円の器に随うということかもしれない。
- 悪い仲間とばかりつるんでいてはいけないよ。水は方円の器に随うというだろう。
まとめ
水は方円の器に随うというように、環境によって左右されることがあるかもしれませんね。
できるならば、良い環境で過ごしたいものですね。