【ことわざ】
身から出た錆
【読み方】
みからでたさび
【意味】
自分でした言動が原因で、自ら受ける苦しみや災禍(さいか)のこと。
【語源・由来】
江戸いろはかるたの中で歌われています。
身とは刀身(とうしん)を指し、手入れを怠っていると、刀自身(かたなじしん)が錆びてしまっていざという時に使い物にならず、自分自身の命(身)を落としてしまうことを表すという説もあります。
【類義語】
自業自得(じごうじとく)
因果応報(いんがおうほう)
平家を滅ぼすは平家(へいけをほろぼすはへいけ)
爾に出ずるものは爾に反る(なんじにいずるものはなんじにかえる)
【英語訳】
You asked for it.
自業自得、因果応報は仏教のことばで、自分のしたこと、前世(ぜんせ)の行いが、報(むく)いとして返ってくることを意味しています。
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「身から出た錆」の使い方

またボクだけ算数の宿題が出た。

だって、この前も健太君だけ、宿題出してないじゃない。

難しいんだもの。

身から出た錆でしょ。それでも、少しずつ復習してねって、先生のやさしい思いやりだと思うよ。
「身から出た錆」の例文
- 久しぶりに走ると体が重いな、身から出た錆だな、少しずつ運動して錆を落とすか。
- このような結果になるとは思っていなかったが、考えてみると身から出た錆だったと思う。
- 本件に関しましては、身から出た錆と申しましょうか。我が社自身の課題だと思います。
- 身から出た錆とは言われますが、当時の状況ではそう判断するしかなかったのでしょう。
まとめ
「身から出た錆」はどちらかというと悪い結果をいいます。同じようなことばで善因善果(ぜんいんぜんか)ということわざがあります。こちらは良い結果のことを指します。善悪いずれにしても自分に原因があって他人の責任にしないことを示していますが、どちらかというと良い結果は自分の手柄(てがら)にするより、周りの皆さんのおかげで成し遂げた成果としたほう方が世の中上手く渡れるようです。