「実るほど頭の下がる稲穂かな」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
実るほど頭の下がる稲穂かな
【読み方】
みのるほどあたまのさがるいなほかな
【意味】
すぐれた人物ほど、謙虚になるものだというたとえ。
自分がすごいって思い上がらず、いつも謙虚に、他人を尊重するってことを教えてくれてるんやろな。
【語源由来】
稲穂は実が熟すほどに穂先を垂れ、頭を下げることから。
【類義語】
・実る稲田は頭を垂れる(みのるいなだはあたまをたれる)
・実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどあたまをたれるいなほかな)
・実の入る稲は穂を垂る(みのいるいねはほをたる)
・人間は実が入れば仰向く(にんげんはみがいればあおむく)
・菩薩は実が入れば俯く(ぼさつはみがいればうつむく)
【英語訳】
The boughs that bear most hang lowest.(いちばん実のなっている枝がいちばん低く垂れ下がる)
声:音読さん
「実るほど頭の下がる稲穂かな」の解説
「実るほど頭の下がる稲穂かな」っていうことわざはね、稲が大きく育つと、米がたくさんついて、穂先が下がることから来てるんだよ。
これは、人にも当てはまるんだ。「実る」ってのは、たくさんの経験や知識を得て、大人になる、または高い地位につくことを意味してるんだよね。だから、このことわざは、偉い立場の人や年上の人を表しているんだ。
でもね、ここで大切なのは「頭の下がる」部分なんだ。これは、稲穂が重さで下がることから来ていて、「謙虚になる」という意味なんだよ。つまり、人がどんなに偉くなっても、謙虚さを忘れずに、人に尊敬の念を抱かせるような立派な人でいることが大切だって教えてくれるんだ。
だから、「実るほど頭の下がる稲穂かな」っていうことわざは、人が立派に成長しても、自分を大切に思い、周りの人々に敬意を示すことの大切さを教えてくれるんだよ。
「実るほど頭の下がる稲穂かな」の使い方
「実るほど頭の下がる稲穂かな」の例文
- 幼い頃から母に、実るほど頭の下がる稲穂かなということを、忘れてはいけないと教えられた。
- 少し良い成績を収めると、彼はすぐに威張り散らすけれど、君はいつでも実るほど頭の下がる稲穂かなという姿勢で、素晴らしい心がけだと思うよ。
- この会社の社長は、とても気さくで親しみやすい人だ。実るほど頭の下がる稲穂かなということか。
- 彼は部下を顎で使うようなことをしていたけれど、ぼくはそういうことをしないようにしている。実るほど頭の下がる稲穂かなということを心がけている。
- つい尊大にふるまいたくなってしまうけれど、実るほど頭の下がる稲穂かなということはとても大切だ。