【ことわざ】
藪蛇
【読み方】
やぶへび
【意味】
余計な手出しをしてかえって災いを招くたとえ。
【語源・由来】
わざわざ藪をつついて蛇を追い出し、その蛇に噛まれるということから。
【類義語】
・草を打って蛇を驚かす
・毛を吹いて疵を求む
・打草驚蛇
・手を出して火傷する
・寝た子を起こす
・藪をつついて蛇を出す
【英語訳】
Let sleeping dogs lie.
Wake not a sleeping lion.
Let well alone.
It is ill to waken sleeping dogs.
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「藪蛇」の使い方
ああ、腹が立つ。健太くん、聞いてよ。仲がいいクラスの友達が、我が儘ばかりいうから、もううんざりして、それを伝えたら喧嘩になったの。
ああ、あのかわいい子ね。まあ、あれだけかわいいと、我が儘になるのもしょうがないよね。
なんですって?健太くんは、彼女の肩を持つの?
違うよー。違うけど。・・・ああ、藪蛇だったなあ。
「藪蛇」の例文
- 彼女は諦めると言ってくれたのだから、何か言えば藪蛇になるだろうと思い、昨夜の喧嘩のことはお互いにもう口には出さなかった。
- 前方から来る女性が、笑顔を浮かべ頭を下げたが、名前がわからず、咄嗟に一人の女性の名前が浮かんだものの、もし人違いだったら藪蛇となるから、私は無言でお辞儀した。
- なにがきっかけとなり、藪蛇になって、痛くもない腹をつつかれる羽目になるやら知れたものではない。
- 彼女は彼がともこちゃんに会いに行ったかどうか尋ねたかったが、もし彼がともこちゃんのところに行っていなければ、藪蛇になるおそれがあるから黙っていた。
- 彼は、相手を怒らせることで、ぼろを出させようという積もりらしいが、もし、相手がこれ以上過激な行動に走ったら、藪蛇ではないか。