「今泣いた烏がもう笑う」の意味
【ことわざ】
今泣いた烏がもう笑う
【読み方】
いまないたからすがもうわらう
【意味】
・今まで泣いていた人が、機嫌(きげん)をなおしてすぐに笑うようすのたとえ。
・泣いていたと思うとすぐ笑う子供などの喜怒哀楽(きどあいらく)が激しいことのたとえ。
一瞬前まで大泣きしてたのに、次の瞬間にはすぐ笑ってる、みたいな。特に子供とかは感情の切り替えが早いからな、これはそのことを言うんやな。う~ん、泣き虫のカラスがすぐに笑うってわけやね。
「今泣いた烏がもう笑う」の解説
「今泣いた烏がもう笑う」ということわざはね、今まで泣いていた人がすぐに気持ちが切り替わって笑い出す、つまり感情がとても変わりやすいことを表す言葉なんだよ。
このことわざは、特に子供の感情の移り変わりによく使われるんだ。子供はね、一瞬で笑ったり泣いたりすることがあるよね。たとえば、おもちゃで遊んでいて突然おもちゃが壊れて泣き出したけど、新しいおもちゃを見せたらすぐに笑顔になるような状況を指すんだよ。
「烏」というのはカラスのことだけど、このことわざの中では特に重要な意味はないんだ。ただ、「今泣いたカラスがもう笑う」と表現して、人間の感情の移り変わりを面白おかしく描いているんだよ。
だから、「今泣いた烏がもう笑う」っていうことわざは、「今まで泣いていた人がすぐに気持ちを切り替えて笑う」、すなわち感情がすぐに変わることを指しているんだよ。
「今泣いた烏がもう笑う」の使い方
「今泣いた烏がもう笑う」の例文
- あれほど苦汁(くじゅう)の態度を表(あらわ)していたのに得すると思ったら、現金なものだ、今泣いた烏がもう笑ってる。
- 会長の奥様は感情の起伏(きふく)が激しくて、今泣いた烏がもう笑うかと思えば、また泣き出すような性格でお付き合いしづらいです。
- 今泣いた烏がもう笑うようなところがありますから、お客様に接する部門の勤務はさせることができませんが、人間的には好感が持てますので製造部門の方で活躍してもらいましょう。
- 気持ちの切り替えが上手いのか、今泣いた烏がもう笑うようにもう明るくなりました。
「今泣いた烏がもう笑う」の用例
部屋のそとからこっそり事の始末を見てた悪者どもは姉がいなくなると同時にどやどやとはいってきて「今ないた烏がもう笑ったい」と言い言い私のまわりを踊りまわった。(中勘助の銀の匙より)
まとめ
烏ということから少しずる賢(かしこ)いイメージがあることわざです。わざと泣いて要求を聞いてもらったらニコニコする子供とそれに対応する親のシーンはよく見かけます。しなしながら、烏は古事記(こじき)の中で、神武天皇(じんむてんのう)の東征(とうせい)のときに、三本足の八咫烏(やたがらす)が先導したというように、賢くて吉兆(きっちょう)を示す良い鳥(とり)として描かれています。
つまり、先ほどまで泣いていた人が、すぐに機嫌を直して笑うという様子を言っているんだ。