【ことわざ】
埒が明かない
【読み方】
らちがあかない
【意味】
物事の決着がつかないこと。
事態が進展しないこと。
【語源・由来】
埒とは、囲いまたは馬場のまわりの柵の意味があることから、加茂の競べ馬へ見物にきた客が、柵が開くのを待ちわびて言ったことからきたといわれる。
また、物事が順調に運ぶという意味で、春日大社の神興の柵が開くと人々が近づけるということから「埒が明く」といわれ、そこからの否定表現として使われたといわれる。
【類義語】
・いたちごっこ
・水掛け論
【対義語】
・埒が明く
・埒を明ける
もともとは「埒が明く(物事の決まりがつく、進展する)」という意味で使われていたが、現代では否定表現である埒が明かないを使われることが多い。
【英語訳】
・It is not making good progress.
・Get no where.
・It is no use.
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「埒が明かない」の使い方
また今日も遅刻しちゃった。 お母さんが起こしてくれたって言うんだけど、ぼくは全く起こされた記憶がないんだよ。
じゃあ、もう少し早く眠てみればいいんじゃない? 寝る時間が遅いから、朝お母さんが起こしてくれても、健太くんはきっと気付かないのよ。
ぼくはいつでも早く寝たいと思ってるんだ。 でも気づいたときには遅い時間になっていて、それから慌てて明日の支度にとりかかって・・・
やれやれ、これじゃあ、埒があかないわね。
「埒が明かない」の例文
- こんなに散らかっていたら、どんなに一生懸命になって片付けても埒が明かないよ。
- ひとりで考え込んだところで埒が明かないから、気分転換に買い物へでも行こうかしら。
- みんなで文句を言っていても埒が明かないよ。 誰か代表して、彼にこのことを伝えてもらおう。
- あなたとこれ以上こんな話をしていても埒が明かないから、もう辞めにしましょう。