「負けるが勝ち」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
負けるが勝ち
【読み方】
まけるがかち
【意味】
無理に相手と争うよりも、勝ちをゆずる方が結果的には得になる。
つまり、一見負けてるように見えても、長い目で見れば勝つことができるんやな。
【類義語】
・逃げるが勝ち
・損して得取る
・三十六計逃げるに如かず
【英語訳】
Yielding is sometimes the best way of succeeding.
「負けるが勝ち」の解説
「負けるが勝ち」っていうことわざはね、相手と喧嘩したり、競争したりする時に、一度は負けたように見せかけて、結果的には勝つ、つまり、自分の方が得をするような結果になることを表しているんだよ。
たとえばね、友達とゲームをしていて、ちょっと強くなりすぎて、友達が楽しくない顔をしていたら、わざと負けるようにゲームを進めることにするよ。そうすると、友達はまた楽しくなって、また一緒にゲームをしてくれるようになるかもしれないよね。これが「負けるが勝ち」っていうことわざの意味だよ。
そして、このことわざは「いろはかるた」っていう遊びから来ているんだよ。「いろはかるた」っていうのは、江戸時代の後期に始まった遊びで、いろんなことわざや格言が書かれているかるたなんだよ。だから、「負けるが勝ち」もその中の一つと考えられているんだね。
「負けるが勝ち」の使い方
「負けるが勝ち」の例文
- 負けるが勝ちというように、一時は相手に勝ちを譲り、しいて争わないのが、結局は勝利をもたらすのだ。
- 勝負に出たいところではあるが実力不足は否めないのため、負けるが勝ちとするのが賢い選択でしょう。
- 負けるが勝ちとはいうものの、この機会を逃すのは我が社にとって厳しい選択になる。
- 妹とおやつをかけてじゃんけんをした。妹におやつをあげるために、わざと後出しで負けてあげた。すると後でお母さんが「えらかったね。」とほめてくれた。負けるが勝ちだ。
- 現在の状況を考慮すると、新たな事業に投資する機会は待つべき、負けるが勝ちです。
- Aさんは上手で、負けるが勝ちと決めて無理な戦いは避け、勝機を待っていた。
一口メモ:「負けるが勝ち」は逆説のことわざ
「負けるが勝ち」とは、表面上は真理とは逆のように見えるものの、実は真理を示す逆説的なことわざとされています。
逆説のことわざは、ほかにも「急がば回れ」や「損して得取る」などがあります。
つまらない争いを避けて、その場の勝利は相手に任せることが、最後には自分の利益になるという意味だよ。