【ことわざ】
馬子にも衣装
【読み方】
まごにもいしょう
同じ「まご」でも孫(まご)ではありませんので注意して下さい。
【意味】
誰でも外面を飾れば立派にみえる。
【語源・由来】
馬子(身分が低い人のたとえ)とは、昔の職業で、馬の背に荷物や旅人を乗せて目的地まで運んだ運賃で生計を立てている人のことをいいます。馬方(うまかた)、馬追(うまおい)、馬引(うまひき)とも言います。馬子に縕袍(わんぼう)、馬子には「わんぼう」という「どてら」が分相応(ぶんそうおう=身分にふさわしい)であることのたとえです。「どてら」=綿を厚く入れた広袖(ひろそで)の着物で防寒や寝具に使います。
【類義語】
鬼瓦にも化粧(おにがわらにもけしょう)
切り株にも衣装(きりかぶにもいしょう)
【対義語】
公卿にも襤褸(くげにもつづれ)
君飾らざれば臣敬わず(きみかざらざればしんうやまわず)
【英語訳】
The tailor makes the man.
ごく親しい間がらで、かしこまって褒(ほ)めるのはなんだか気まずいので、少し砕けた表現方法として使うのが良いでしょう。間違っても、余り親しくない人に対する場合、結婚式の場などで使うとひんしゅくものです。
【スポンサーリンク】
「馬子にも衣装」の使い方

ともちゃん。新しい洋服だね。

あら、気がついた。健太君らしくないわね。

馬子にも衣装そのものだね。

そんなこと言って、本当は私のこと好きなんだから。
「馬子にも衣装」の例文
- ホームページを見ると立派な会社に見えるが実績が確認出来ない。馬子にも衣装じゃなければ良いのだが。
- どの新入社員も同じようなリクルート服で立派に見えるが、この中には馬子にも衣装がいるんだろうな。
- 馬子にも衣装としてもいいじゃなか。衣装を準備した努力は買ってあげようよ。
- 可愛い着物姿だね。馬子にも衣装って言ったら失礼ね。でも普段とは見違えるわ。
まとめ
場面を考えて使うことが必要なことわざです。上手に使うと効果的なコミュニケーションツールとなるでしょう。