【ことわざ】
丸い卵も切りようで四角
【読み方】
まるいたまごもきりようでしかく
【意味】
同じことでも、話し方、やり方によって受け取られかたが違ってしまいます。ものごとが穏やかで円満にいくこともあるし、逆に角が立つこともあるということ。
「物も言いよで角が立つ」とあとに続けても言うこともあります。「角が立つ」とは、ことが荒立つこと、円満にいかないことを表しています。「角」には人の性格・言動が円満でないこという意味も含まれています。
【類義語】
三味線も弾き方(しゃみせんもひきかた)
物は言いなし事は聞きなし(ものはいいなしことはききなし)
【英語訳】
God in the tongue and the devil in the heart.
角が立つ=「感情・気分を害する」を表現する代表的な単語はoffendです。He offend me with his words.(あいつの言動には腹が立ったよ)(意訳:あいつの話し方には角がある)
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「丸い卵も切りようで四角」の使い方
ちゃんとやれと言っただけなのに、A君が急に怒り出したんだ。
どんな言い方したのよ。丸い卵も切りようで四角、物も言いよで角が立つというじゃない。
そうか、強く言い過ぎたのかもしれない。どうしよう。
素直に謝れば円満にいくと思うよ。
「丸い卵も切りようで四角」の例文
- いくら失礼だとしても相手はお客様です。丸い卵も切りようで四角と言います。何を言われても、感情的にならず誠意を持った受け止め方が大切です。
- 難しい相談だったが丸い卵も切りようで四角、なんとか相手の気分を害せずに終えることができた。
- この文書では相手が納得しないでしょう。丸い卵も切りようで四角とも言われますから、構成や表現方法を変えてみましょう。
- 丸い卵も切りようで四角、自ら角を立てていたずらに事を荒立てても誰も得はしない。
まとめ
俳句・川柳は五七五、短歌・狂歌は五七五七七、三味線にのって独特の調子で歌う「都々逸(どどいつ)」の語調は七七七五、リズミカルで陽気な調子です。「丸い卵も切りようで四角、物も言いよで角が立つ」は都々逸では有名です。川柳や都々逸からことわざになったものも多いといいます。これもそのひとつかもしれません。