【ことわざ】
水清ければ魚棲まず
【読み方】
みずきよければうおすまず
【意味】
あまりにも清く正しい人は、人が近寄りがたく、友だちができにくいということ。
【語源・由来】
水があまりに清らかに澄みきっていると、隠れる場所がなくて魚がすみつかないことから。
【出典】
「孔子家語」にある「水至清即無魚 人至察則無徒」より。「あまりに清らかな水には魚がすまないように、潔癖すぎる人には、かえって他の人の従いつくことがない。」という意味。
「孔子家語」とは、論語に漏れた孔子一門の説話を蒐集したとされる古書で、漢書に「孔子家語二十七巻」とありますが、その内容に関してはほとんど伝わらず散逸したと見られています。現在に伝わる「孔子家語」は三国志時代の政治家、魏の王粛が再発見したものに注釈を加えたものと言われています。
【類義語】
・屏風と商人は直ぐには立たぬもの
・曲がらねば世が渡られぬ
【英語訳】
A clear stream is avoided by fish.
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「水清ければ魚棲まず」の使い方
隣のおじさん。ゴミの仕分け異常にうるさいんだ。
そんなに厳しいの。
この前もお手伝いで空き缶もっていったら、スチール缶とアルミ缶が分別してなくてひどく怒られたんだ。
あまりに厳しいとおじさんの時には、出さなくなるわね。水清ければ魚棲まずってね。
「水清ければ魚棲まず」の例文
- 人間どこか気の抜けるところがないと息苦しくて精神的に疲れる。水清ければ魚棲まず、水草の陰でもほしいところです。
- 取引は取引だが、先方にも事情があるはずだ。水清ければ魚棲まずということもある。もう少し融通を利かせなさい。
- 水清ければ魚棲まず、だから彼は孤立するんです。気持ちは理解できますけど、まだまだ大人になれてませね。
- 物事すべて理論どうりにはならない。人間はコンピューターじゃない、水清ければ魚棲まずということは理解してもらいたい。