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「捨てる神あれば拾う神あり」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
捨てる神あれば拾う神あり
【読み方】
すてるかみあればひろうかみあり
【意味】
一方で見捨てる人がいるかと思うと、他方で救ってくれる人がいる。世間は広く、世の中はさまざまだから、くよくよすることはない。
困ったときにくよくよせず、新しい可能性を見つけることの大切さを示してるんやな。
【語源・由来】
日本には、八百万の神がいるのだから、困ったことがあってもくよくよすることはなということから。
【類義語】
・渡る世間に鬼はない
「捨てる神あれば拾う神あり」の解説
「捨てる神あれば拾う神あり」というのはね、自分を見捨てたり、愛想を尽かす人がいるかもしれないけど、その反対に、自分を助けてくれたり、親切にしてくれる人もいるっていうことを言っているんだよ。
たとえば、学校で友達にちょっと嫌なことを言われたとしても、他の友達や先生が優しくしてくれることがあるでしょ。それが「捨てる神あれば拾う神あり」ってことなんだ。
このことわざは、困った時や悲しい時にも、必ずどこかに助けてくれる人がいるって教えてくれるんだよ。だから、一つの失敗や困難にくよくよしないで、前を向いて進むことが大切なんだね。いつも希望を持っていることが重要だよ。
「捨てる神あれば拾う神あり」の使い方
捨てる神あれば拾う神ありね。
「捨てる神あれば拾う神あり」の例文
- 捨てる神あれば拾う神というのだから、そのうち運が向いてくるよ。
- 兄が就職活動ですべての会社に失敗して、とてもイライラしていたけれど、やっと一つの会社に決まったんだ。捨てる神あれば拾う神ありだ。
- 売り上げが足りずに、親会社からの打ち切りの話があった矢先に、今回の発注があったので、本当に捨てる神あれば拾う神ありでした。
- 特売の卵を買いに行ったのに、前の人で売り切れてしまってガッカリしていたら、追加の販売が始まって卵を買うことができた。これは捨てる神あれば拾う神ありね。
- 姉は恋人に別れを告げられて悲しんでいたけれど、その時に慰めてくれた人が新しい恋人になっていたよ。これは捨てる神あれば拾う神ありということか。
「捨てる神あれば拾う神あり」を英語で言うと?
「捨てる神あれば拾う神あり」の英語表現をご紹介します。
When one door shuts another opens.
- 直訳:一つのドアが閉じると、もう一つのドアが開く。
- 意味:失敗からも新たな成功の機会が生まれる。
この格言は、19世紀に電話を発明したことで有名なスコットランドの科学者アレクサンダー・グラハム・ベルの言葉です。何かがうまくいかず失望している人に向けて、「前を向こう」「挑戦を止めてはダメだ」「別のことにチャレンジしてみよう」と励ますために使われる言葉です。
One man’s trash is another man’s treasure.
- 直訳:ある人のゴミは別の人の宝物です。
- 意味:ある人には価値がないと思われるものでも、他の人には貴重なものであることがある。
この言葉は、17世紀頃のアテネで生まれたとされることわざです。
The world is as kind as it is cruel.
- 直訳:世界は残酷であると同時に優しい。
- 意味:世の中には過酷な出来事も多いが、同様に助けが得られる状況もたくさんある。
「捨てる神あれば拾う神あり」の文学作品などの用例
「それでも何が仕合せになるか知れねえ、捨てる神があれば拾う神もあるもので、このおれに飛んだ拾い物を授けて下すったというのは、あの駒井能登守が牢破りを引張り込んで知らん面でかくまった一件を、すっかり見届けてしまったんだ、こいつをひとつ神尾様あたりへ売り込んでみろ、安い代物じゃあねえ」(中里介山の大菩薩峠より)