「同じ穴の狢」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
同じ穴の狢
【読み方】
おなじあなのむじな
【意味】
一見別に見えても、実は同類であるという意味。多く悪人についていう。
ちょっと悪いことを考えてる人同士が、内緒で協力してるって感じやな。これは、人の見た目だけ信じへん方がええ、ってことを教えてくれてるんやろな。
【語源・由来】
狢は、タヌキに似たアナグマのこと。
【類義語】
・同じ穴の狐
・同じ穴の狸
【英語訳】
・Birds of a feather.
・Birds of a feather flock together.
・We are two of a kind.
・A raccoon dog of the same hole.
・It is a bad family.
・It is the same kind.
「同じ穴の狢」の解説
「同じ穴の狢」っていうことわざは、見た目では違うように見えても、実は同じ種類や仲間だよ、という意味だよ。
例えばね、クラスに二人のいたずらっ子がいて、一人はちょっと困ったことをするタイプで、もう一人は人を笑わせるためのいたずらをするタイプ。見た目ではちょっと違うように見えるけど、実は二人ともいたずら好きで、仲良くなっていたりする、っていう感じだよ。
このことわざの「狢」は、ムジナという野生の動物のことを指していて、昔からちょっと困った存在とされていたんだ。「同じ穴の狢」は、見た目や行動がちょっと違うけど、実は同じ性格や目的を持っていることを示しているんだよ。でもね、大抵はちょっと悪いことをする人たちについて使われることが多いから、注意が必要だね。
「同じ穴の狢」の使い方
「同じ穴の狢」の例文
- 失恋した私を慰めてくれて嬉しかったから付き合い始めたのに、その彼も二股をかけていた。その男も結局同じ穴の狢だった。
- 今まで彼らは無関係だと思って推理していたが、3人が3人とも同じ穴の狢だとしたら話は変わってくる。
<間違った例文>
×私もそれと同じ万年筆を持っているんですよ。何だか同じ穴の狢みたいですね。
似ている者同士でも、この場合は使い方を間違っています。
悪事を働く人間など、悪いイメージで使われる事が多いですよ。
「同じ穴の狢」の文学作品などの用例
無きに如かざるの精神にとっては、簡素なる茶室も日光の東照宮も、共に同一の「有」の所産であり、詮ずれば同じ穴の狢なのである。この精神から眺れば、桂離宮が単純、高尚であり、東照宮が俗悪だという区別はない。(坂口安吾の日本文化私観より)
多くの場合、これはちょっとした悪事や策略を働く者たちについて使われる言葉なんだよ。