【ことわざ】
老いたる馬は道を忘れず
【読み方】
おいたるうまはみちをわすれず
【意味】
高齢者の知恵や経験はいかすべきだという事。経験豊かな人は、判断が適切である事。
【語源・由来】
中国戦国時代の法家・韓非が春秋戦国時代の思想・社会の集大成と分析を著したとされる書『韓非子・説林上』より。
斉の管仲らが道に迷ったとき管仲が老馬を放ってその後に従うと、やがて進む道が見つかったという記述から。
老いた馬は道をよく知っており、迷うことがない事から。
【類義語】
・烏賊の甲より年の功
・医者と坊主は年寄りがよい
・医者と味噌は古いほどよい
・馬に道をまかす
・蟹の甲より年の功
・亀の甲より年の功
・松笠よりも年嵩
・老馬の智
【対義語】
・老いては子に従え
・騏驎も老いては駑馬に劣る
・年寄りと釘の頭は引っ込むがよい
【英語訳】
・The elderly horse does not forget a way.
・The old man with experience makes the right judgment.
・The person who served does not forget the received kindness.
「老いたる馬は道を知る」と表すこともあります。また「道」は「路」「途」と表すこともあります。
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「老いたる馬は道を忘れず」の使い方

僕はあの先生がどうも苦手なんだ。どんなに怒られても素直に聞く気がしないんだよね。

あのおじいさん先生の事?どうしてかしら。

どうしてだろう、僕にも分からないんだけど、とにかく何か苦手なんだよね。

でも老いたる馬は道を忘れずというから、あの先生の言う事もしっかりと聞くべきよ。
「老いたる馬は道を忘れず」の例文
- そんなに心配しなくても大丈夫だよ。老いたる馬は道を忘れずというし、おじいさん一人で帰って来れるだろう。
- 老いたる馬は道を忘れずというから、困ったときは退職した彼に相談するのもありかと思う。
- 老いたる馬は道を忘れずとはいえ、本当にあのおばあさんがあてになるのか分からない。