「敢えて主とならずして客となる」の意味(出典)
【ことわざ】
敢えて主とならずして客となる
【読み方】
あえてしゅとならずしてきゃくとなる
【意味】
自分が中心にならず、慎重で控えめに、他人と争わない受け身の態度をとるのがよいということ。
すべての場面で主役を張らずに、うまく流れに乗って行動することの大切さを教えてくれるんやろ。
【出典】
老子が人生の態度として無為の道を述べた語。「敢えて主とならずして客となる、敢えて寸を進まずして尺を退く」から。
「敢えて主とならずして客となる」の解説
「敢えて主とならずして客となる」は、自分が中心的な役割を果たすことなく、むしろ受け身の立場にとどまる方が安全であるということを表しているんだよ。
このことわざは、自分が主導権を握ることによってリスクや責任が伴う場合に、むやみにその立場を受ける必要はないと言っているんだ。
例えば、ある問題やプロジェクトがあるとします。その時、自分が主導的な役割を引き受ければ、その成果や結果に責任を負わなければならないね。でも、場合によってはそれに伴う困難やリスクが存在するかもしれない。
そんな場合、自分が中心となることなく客観的な立場で関与し、他人の指示やリーダーシップに従う方が、自分自身を守る上では賢明だということなんだよ。
「敢えて主とならずして客となる」は、自分がリーダーシップを取ることで発生する可能性のある負担やリスクを避けるために、受身の立場を選ぶことを示唆しているんだ。自己保身や安全を重視する場合に、この考え方が役立つことがあるんだよ。
「敢えて主とならずして客となる」の使い方
「敢えて主とならずして客となる」の例文
- 敢えて主とならずして客となるというから、リーダーにはなりたくない。
- 敢えて主とならずして客となるという。中間管理職が一番楽だ。
- 敢えて主とならずして客となるの精神で、今まで敵を作らず生きてきた。
- 敢えて主とならずして客となるとはうまくいったものだ。最高の処世術だ。
- 敢えて主とならずして客となるという考えは、グローバル化が進む社会にはふさわしくない。