「鶯鳴かせたこともある」の意味
【ことわざ】
鶯鳴かせたこともある
「梅干し婆はしなびておれど、鶯鳴かせたこともある」という言葉の一部。
【読み方】うぐいすなかせたこともある
【意味】
老女が若い頃にちやほやされたことを自慢する時の言葉。
「鶯」は、梅(若く美しい女性)に言い寄る若者のたとえ。
「鶯鳴かせたこともある」という表現は、美しく香り立つ梅がウグイスを引き寄せて鳴かせるように、かつては美しく魅力的で、多くの男性たちに注目されていた時期があったという意味があるんだよ。
なるほどな、これは「かつては人気者やったんやで」ってことやな。美しい梅の花がウグイスを引き寄せるように、自分も昔は色気で周りの男性を引きつけていたんやな。
でもそれも一時のこと、今はもうそんな風にはならんということを自虐的に言う表現やな。
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「鶯鳴かせたこともある」の解説
カンタン!解説
「鶯鳴かせたこともある」っていう表現はね、もう少しわかりやすくすると、「昔はたくさんの人にチヤホヤされて、みんなが私のことを気に入っていたよ」という意味なんだよ。
これは、美しい梅の花が咲いているときに、その花の香りがウグイスという小鳥を引きつけて、その場所で歌を歌わせるように、昔は自分も美しくて、たくさんの人を引きつけたっていう意味だよ。
たとえばね、おばあちゃんが「私も若いころはね、みんなに好かれて、いつも楽しく過ごしていたのよ。まるで、美しい梅の花がウグイスを呼び寄せるように、私にもたくさんの人が寄ってきてくれたんだから」と言っているみたいな感じだね。それが「鶯鳴かせたこともある」っていう表現の意味なんだよ。
「鶯鳴かせたこともある」の使い方
おばあちゃんが鶯鳴かせたこともあるって自慢していたんだ。
健太くんのおばあちゃんは、若いころ綺麗だったんでしょうね。
今でもきれいだもんね。でも、昔モテたんだなんて話孫は聞きたくないよ。
そう?格好いい素敵なおばあちゃんじゃないの。
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「鶯鳴かせたこともある」の例文
- 若い頃はブイブイいわせて鶯鳴かせたこともあるのよと老婦人が自慢気に語っていた。
- 男女差別はしたくないが、女性が鶯鳴かせたこともあるといっても貞淑さに欠ける女性だったんだなとしか思えない。
- 鶯鳴かせたこともあると言っていた彼女は、老人ホームでもモテている。
- 「これでも鶯鳴かせたこともある」という彼女は、顔にしわが刻まれても笑うとチャーミングだ。
- 祖母が、鶯鳴かせたこともあるのよと男性たちに貢がせた宝石類を見せてくれた。
「鶯鳴かせたこともある」の文学作品などの用例
ははは、まったくだい。なぁに、こいでもお春さんなんてえ女は、暫く前まで社長の第三号か、第五号の想い者だったんだ。鶯鳴かせた春もあるという婆さんだかんな、ははは。(三好十郎の樹氷より)