「越鶏は鵠卵を伏する能わず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
越鶏は鵠卵を伏する能わず
【読み方】
えっけいはこくらんをふくするあたわず
【意味】
人の才能を越えるようなことを求めても無理だということ。
「越」は、昔、中国の東南にあった地方の古い名。「鵠」は、白鳥。「伏する」は、卵を抱いてかえす。
「越鶏は鵠卵を伏する能わず」は、誰もが自分の能力を超えることはできないという意味を持つことわざだよ。
つまり、自分の能力範囲を理解して、無理なことを求めない方が良いってことやな。
自分の能力に見合った挑戦をすることが大事なんやな。
「荘子」
【語源由来】
越にいる小さな鶏には白鳥の大きな卵を温めることは無理だということから。
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「越鶏は鵠卵を伏する能わず」の解説
カンタン!解説
「越鶏は鵠卵を伏する能わず」っていうことわざは、自分の能力を超えたことを求められても、それは無理なんだという意味だよ。
例えばね、サッカーを始めたばかりの小学生に、プロの選手のようなパフォーマンスを求めるのは無理だよね。それはちょうど、小さな鶏が大きな白鳥の卵を抱いて孵すことは無理っていうこのことわざの教えと同じことなんだ。
「越」は、昔の中国の地方の名前。「鵠」は白鳥のこと。「伏する」は卵を抱いて孵すことを意味しているんだよ。「越鶏は鵠卵を伏する能わず」っていうことわざは、自分の能力を理解して、無理なことを求めず、自分のペースで頑張ることの大切さを教えてくれるんだね。
「越鶏は鵠卵を伏する能わず」の使い方
父さんが僕に東大に入学するよう言うんだよ。
越鶏は鵠卵を伏する能わずよね。
僕には無理に決まっているじゃないか。
勉強が嫌いだもんね。得意の空手で世界を目ざせって言って欲しいわよね。
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「越鶏は鵠卵を伏する能わず」の例文
- 中学受験ブームだが、越鶏は鵠卵を伏する能わずなので、子供の中学受験の向き不向きをきちんと判断するべきだ。
- 親が首相経験者だからといって子も首相になれる器とは限らない。越鶏は鵠卵を伏する能わずで世襲制に反対する。
- 非力な健太くんにキャッチャーをさせるのは越鶏は鵠卵を伏する能わずだ。
- 越鶏は鵠卵を伏する能わずで、その人の才能を見極め適材適所に配置するのが人事の仕事だ。
- その人の持つ能力を認め最大限に生かす世の中であるべきなのに、均一に同じレベルを求めるのは越鶏は鵠卵を伏する能わずで、そのレベルに達しない人間にダメ人間の烙印を押し不幸な人間を増やすだけだ。