「炎に付き寒に棄つ」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
炎に付き寒に棄つ
「炎にして付き、寒にして棄つ」ともいう。
【読み方】えんにつきかんにすつ
【意味】
人の情の軽薄さをたとえたもの。
「炎に付き寒に棄つ人」は、力が盛んな時には近寄っておだて、勢力が衰えると去ってしまう人のことをいう言葉だよ。
そうなんや。つまり、「力がある時だけ近寄り、力がなくなると遠ざかる人」ってことやな。
人間関係も難しいけど、こういう人の存在を知っておくと、人間関係を上手く築くためのヒントにもなるやろうな。
【語源・由来】
勢いがあり盛んな時は近寄ってくるが、勢いが衰えると人が離れていく意から。
【類義語】
・富貴なれば他人も合い、貧賤なれば親戚も離る
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「炎に付き寒に棄つ」の解説
カンタン!解説
「炎に付き寒に棄つ人」っていうことわざは、力が強いときや人気があるときには近寄っておべんちゃらを言い、逆に力がなくなったり、人気がなくなるとすぐに離れて行ってしまうような人のことを表しているんだよ。
例えばね、クラスで一番人気の子がいたとするね。そんな子の周りにはいつもたくさんの友達がいて、一緒に遊んでいるように見えるけど、その子が何か問題を起こして人気がなくなったとたんに、その友達たちはすぐに離れて行ってしまう。それがまさに「炎に付き寒に棄つ人」なんだ。
このことわざは、人間関係における浅はかさや、人情の移り変わりの速さを表しているんだよ。本当の友達っていうのは、どんな時でも一緒にいてくれる人のことを指すんだ。だから、自分もそんな人になりたくないよね。
「炎に付き寒に棄つ」の使い方
曲がヒットしている時はいろんな人がすり寄って来たのにな。
金のにおいに敏感な人が多いわよね。
炎に付き寒に棄つで、落ち目の今ではだれもいない。
薄情な人が多いわよね。私はそんな人たちとは違って、いつでも健太くんの味方よ。
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「炎に付き寒に棄つ」の例文
- 経営が上向きの時は銀行の営業マンがよく顔を出していたのに、経営が傾くと誰も来ない。炎に付き寒に棄つというやつだ。
- いつも新年のあいさつの対応で大変だったが、退職した途端炎に付き寒に棄つのように誰も来なくなった。
- 落ち目になると炎に付き寒に棄つというように、取り巻き連中がいなくなった。
- 大企業を首になった途端、炎に付き寒に棄つで連絡が途絶えた人が多い。
- 人間なんて炎に付き寒に棄つ生き物だ。自分に利がないと悟ると離れていく。