【ことわざ】
易者身の上知らず
【読み方】
えきしゃみのうえしらず
【意味】
他人の身の上の判断はするが、自分のこととなるとわからなくなることのたとえ。
【語源・由来】
易者とは、占いを職業とする人のこと。占い師。
易者は他人のことは占(うらな)うが、自分のことになると欲や感情が邪魔して正しい判断ができず、少しもわからないことから。
他人のことをあれこれ批判するよりも、自分をかえりみたほうがよいという教訓の意味もあるいう説があります。
【類義語】
・医者の自脈効き目なし(いしゃのじみゃくききめなし)
・陰陽師身の上知らず(おんみょうじみのうえしらず)
・人相見の我が身知らず(にんそうみのわがみしらず)
・易者の身の上知らず(えきしゃのみのうえしらず)
【英語訳】
直訳では The fortune-teller can not tell her own fortune. です。
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「易者身の上知らず」の使い方

太郎君のいうとうりにじゃんけんすると勝つことが多いんだ。

じゃんけんが上手なのね。

太郎君は自分がじゃんけんすると必ず負けるから不思議だね。

易者身の上知らずっていうものね。
「易者身の上知らず」の例文
- 人の進路については助言できるのですが、自分の進路となると易者身の上知らずになっていまいます。
- 海外投資に関するコンサルタントの会社が投資で失敗したしたのは、まさに易者身の上知らずです。
- 易者身の上知らずになるのはどうしてでしょうか、しょせん他人のことは無責任に助言できるからなのでしょうか、それとも自分のことは冷静に考えることができないからなのでしょうか。
- 部長の助言はいつも適切ですごいと思いますが、部長ご自身のことになると易者身の上知らずのようです。
まとめ
「易者」は算木(さんぎ)や筮竹(ぜいちく)を使って運を占うことを仕事としている人です。日本のみならず世界にも多種多様な運を占う仕事があります。それだけ、自分の運について知りたい人達が多くいるのでしょうね。易者さんがよく使うことばを思い出します。「当たるも八卦(はっけ=占い)、当たらぬも八卦」と。