「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ
【読み方】
おくにこびんよりはむしろそうにこびよ
【意味】
地位は高いが実権のない人にこびるよりも、地位は低くても実権を握る人にこびた方が有利になるということ。
「奥」は、家屋の一番奥。祭祀を行う場所。「竈」は、かまど。炊事の神をまつる所。
「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」ということわざは、表面的には地位が高いけれど実権を持っていない人を立てるよりも、地位は低いけれど実権を握っている人を立てる方が賢明だという意味を持っているんだよ。
そうなんや、それはつまり、「見かけは偉そうでも実力のない人より、見かけは地味でも実際に物事を動かす人の方が大事」ってことやな。
リビングの奥でゆったりしてる人より、キッチンで鍋を振ってる人の方が実は重要なんやな。これは、見かけだけで人を判断せんと、実際の力を持ってる人を大切にすることの大切さを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
奥座敷に居る地位の高い人にこびるよりも、炊事を担当する人にこびる方が得策ということ。
【出典】
「論語」
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「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」の解説
カンタン!解説
「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」っていうことわざはね、ちょっと難しそうだけど、実はすごく身近なことを教えてくれるんだよ。
例えば、学校で言うと、先生がすごく偉そうに見えるけど、実は学級委員のほうがクラスのことをよく知っていて、何かと便利な情報を持っている、みたいな感じだね。
このことわざは、「奥」っていうのが偉そうに見える人、「竈」っていうのが実は役立つ情報を持っている人を指していて、それを比べて、実は「竈」の方が大切だよって教えてくれているんだ。
つまり、「見かけは地味でも、実は大切な仕事をしている人に感謝し、その人の気持ちを理解することが大切だよ」っていう教えを伝えているんだね。
「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」の使い方
会長に媚びを売ったのに無駄だったよ。
実権を握っているのは副会長だからね。奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよというわよ。媚びる相手を間違えたわね。
そうだったのかー。見誤ってしまった。
誰が本当の権力者なのか判別するのは大事なことよ。
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「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」の例文
- 奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよだから、番長ではなく裏番長のともこちゃんに媚びを売る。
- 実務を執り行っていない者に媚びても無駄だ。奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよで、そこのところを間違えてはいけない。
- 奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよというから、会社のトップではなく現場のトップに媚びる。
- 奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよだから、媚びるべきは社長ではない。
- 状況を瞬時に把握して、奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよで媚びるべき相手を見極める。