「煽てと畚には乗るな」の意味(類義語・英語)
【ことわざ】
煽てと畚には乗るな
おだてともっこにはのるな
【意味】
甘言に気を付けないとひどい目にあうという戒め。
それに、昔は「畚」っていうのを使って、困った人たちを運んでたんやな。なんか、この言葉からは、自分の判断でしっかりと物事を考える大切さが伝わってくるような気がするな。
【類義語】
・煽てと畚には馬鹿が乗る
・馬に乗るとも口車に乗るな
【英語】
It is an old rat that won’t eat cheese.(古ねずみならチーズを食べようとしないものだ)
「煽てと畚には乗るな」の解説
「煽てと畚には乗るな」っていうことわざは、ちょっと特殊な言葉が入ってるけど、これは「他人におだてられて、ついつい誘いに乗ってしまうのはよくないよ」という意味なんだよ。
「畚」っていうのは、棒で持って土や石を運ぶ道具のこと。でも、昔の江戸時代には、この畚は死刑囚を運ぶのにも使われたんだよ。だから、他人におだてられて、ついついその気になるのも、ちょうど死刑囚が畚に乗るのと同じくらい良くないってことを言っているんだ。
だから、「煽てと畚には乗るな」っていう言葉は、「他人のおだてに乗って、考えなしに行動すると、後で大変なことになるよ」という注意を促しているんだね。ちょっと大人の話かもしれないけど、これも大切な教えなんだよ。
「煽てと畚には乗るな」の使い方
「煽てと畚には乗るな」の例文
- 褒められて調子に乗るとは、煽てと畚には乗るなだ。きっとその人も本気で褒めてないよ。お世辞だよ。
- 治安が悪くなっているから用心を忘れるな。煽てと畚には乗るなだ。
- 煽てと畚には乗るなというのに、口車にのせられて与党議員候補の対立候補に擁立され、野党の票が割れてうまく使われた感がある。
- 煽てと畚には乗るなだ。詐欺師は口がうまいから簡単にその気になってはいけない。
- 簡単に人を褒める人間は悪人だと思って大丈夫。煽てと畚には乗るな。絶対にだ。
「煽てと畚には乗るな」の文学作品などの用例
赤剥に剥いて言えば、世間に善意の奨励ほどウソのものは無い。悪意の非難がウソなら、善意の奨励もウソである。真実は意の無いところに在る。若崎は徹底してオダテとモッコには乗りたくないと平常思っている。客のこの言葉を聞くとブルッとするほど厭だった。ウソにいじりまわされている芸術ほどケチなものは無いと思っているからである。(幸田露伴の鵞鳥より)
「畚」というのは、昔、死刑囚を運ぶのにも使われた道具なんだ。