「餓鬼に苧殻」の意味(語源由来・対義語)
【ことわざ】
餓鬼に苧殻
【読み方】
がきにおがら
【意味】
何の頼りにも力にもならないこと。
「餓鬼」は、仏教で餓鬼道に落ち飢えと渇きに苦しむ者。「苧殻」は、麻の皮をはいだ茎。
ああ、それはつまり、弱いものが弱いものを使うってことで、結局、どっちも力にならへんってことやな。まるで、ペラペラの紙で戦うみたいなもんやな。
何かやりたいときに、ちゃんと頼りになるものや人を選ぶことが大事やってことを教えてくれてるんやな。弱いものを選んだら、最後まで弱いままやもんな。
【語源・由来】
やせ衰えた餓鬼が、もろい苧殻を振り回すことから。
【対義語】
・鬼に金棒
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「餓鬼に苧殻」の解説
カンタン!解説
「餓鬼に苧殻」という言葉は、とても弱いものが、もっと弱いものを使って何かをしようとしても、全然力にならない、という意味なんだよ。
餓鬼とは、力のない小さな子供のことだね。苧殻とは、麻の茎から取った繊維を作るときの残りカスで、すごく弱くて折れやすいものなんだ。
だから、このことわざは、力のない子供が、さらに弱いものを振り回しても、全く役に立たない、ということを言っているんだよ。
例えば、小さい子供が軽くて細い棒を持って、大人と戦おうとしても、全く勝てるわけがない、というような状況を想像するといいかもしれないね。
このことわざは、何をするにも適切な方法や力を使わないと、うまくいかないことを教えてくれる言葉なんだよ。必要な力や手段をきちんと用意しないと、努力が無駄になってしまうことがあるから、注意が必要だね。
「餓鬼に苧殻」の使い方
困ったときは僕を呼んでくれてもいいよ。
健太くんじゃ餓鬼に苧殻ね。
そんなひどいことをさらりと言う。
だって本当だもん。助けてもらうどころか事態が悪化しそう。
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「餓鬼に苧殻」の例文
- 彼に任せることはできないな。餓鬼に苧殻だしな。
- 手が空いているのは健太くんだけか。彼では餓鬼に苧殻で頼むには力不足だな。
- 頑健な男は徴兵され、餓鬼に苧殻のような人間しか残っていない。
- 餓鬼に苧殻だと見下していたが、まさかこんな才能を秘めていたとは思わなかった。
- 日本には餓鬼に苧殻のような政治家しかいないから、首相にふさわしい人はいない。
苧殻はとても弱くて折れやすいものだから、それを振り回しても力にはならない、という意味があるんだ。