「壁を穿ちて書を読む」の意味(出典・故事・語源由来・類義語)
【ことわざ】
壁を穿ちて書を読む
【読み方】
かべをうがちてしょをよむ
【意味】
貧しい生活の中で学問に励むこと。
お金がない、環境が悪い、でも学びたい、という熱意が伝わってくるわ。
【出典】
「西京雑記」
【故事】
前漢の匡衡は懸命に学んでいたが、貧しさのため灯火がなかった。そこで壁に穴をあけ隣家から漏れる光で読書をしたという故事から。
【語源・由来】
貧しく明かりをともすことができないため、壁に明かり取りの穴をあけて読書をする意から。
【類義語】
・蛍雪の功を積む
「壁を穿ちて書を読む」の解説
「壁を穿ちて書を読む」っていう表現は、ちょっと感動的な背景があるんだよ。
まず、この言葉の背景には、昔の中国の偉い人、匡衡という人が登場するんだ。匡衡はすごく貧しい家庭で育ったんだけど、彼は学ぶことが大好きで、どんな困難な状況でも学ぼうとしたんだよ。
でも、彼の家はとても貧しくて、夜、本を読むための明かりとして使うランプのようなものを買うことができなかったんだ。だけど、匡衡は学ぶ気持ちを諦めなかった。彼は自分の家の壁に小さな穴を開けて、隣の家の明かりを借りて、その明かりで本を読んだんだよ。
この話から、この言葉は「困難な状況でも、どんな手段を使ってでも学ぼうとする姿勢」を示しているんだ。つまり、どんな困難な状況にあっても、自分の目標や夢に向かって頑張ることの大切さを教えてくれる言葉なんだね。
だから、もし誰かが本当に学びたいという情熱を持って、困難な状況でも勉強しているとき、その姿を「壁を穿ちて書を読む」と形容することができるんだよ。
「壁を穿ちて書を読む」の使い方
「壁を穿ちて書を読む」の例文
- 彼は、壁を穿ちて書を読んだ苦学生だった。
- 壁を穿ちて書を読み大学に進学した。
- 日本は豊かになったけれども、壁を穿ちて書を読む学生はまだ存在する。
- 光熱費の高騰で壁を穿ちて書を読む受験生が増えた。
- 壁を穿ちて書を読み合格を手にしたときの喜びは言葉にできないものだった。