「強弩の極魯縞を穿つ能わず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
強弩の極魯縞を穿つ能わず
「強弩の末魯縞に入る能わず」ともいう。
「強」は、「疆」とも書く。
【読み方】
きょうどのすえろこうをうがつあたわず
【意味】
強いものでもいつかは衰え力尽き、何もできなくなる。
強い国や英雄の末路についていう。
「強弩」は、引き金仕掛けの強い石弓。「極」は、果て。末。「魯縞」は、魯の国で生産される薄手の絹。
ええっ、それは、たとえば、昔々の大国やすごい英雄でも、時間が経てば衰えてしまい、元の力がなくなっちゃうんやな。
強いときはめちゃくちゃ強いけど、最後はみんな同じように弱くなるってこと。人生や歴史の中で、無敵やと思っても、永遠にそうはいかへんってことを教えてくれるわけやな。なるほどなぁ。
【語源・由来】
強い弓から放たれた矢でも力が尽き薄絹さえも貫くことができない意から。
【出典】
「史記」
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「強弩の極魯縞を穿つ能わず」の解説
カンタン!解説
「強弩の極魯縞を穿つ能わず」っていう言葉は、どんなに強いものでも、時間が経てばその力は失われてしまい、以前のように強くないことを教えてくれる言葉なんだよ。
考えてみて、強弩っていうのはすごく強い弓のことで、「極」はものごとの最後や果てを指しているんだ。そして「魯縞」は、薄い絹のこと。だから、このことわざは、とても強い弓でも、最後には薄い絹すら射ることができなくなるっていうことを表しているの。
簡単に言うと、例えばすごく強かった国や偉大な英雄でも、時間が経つとその力や影響力は衰えていくってことを教えてくれるんだよ。それを思い出して、いつも謙虚に、そして持続的に努力することが大切だってことを示しているんだね。
「強弩の極魯縞を穿つ能わず」の使い方
ナポレオンは栄華を極めるも、最後は幽閉され亡くなったんだよね。
強弩の極魯縞を穿つ能わずね。
ロシアに遠征しなければずっと栄華を極めていられたかな。
豊臣秀吉も無理に朝鮮出兵をして弱体化したように、何があろうともナポレオンはロシアに遠征したと思うわ。
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「強弩の極魯縞を穿つ能わず」の例文
- 栄枯盛衰、強弩の極魯縞を穿つ能わずで永遠に強いものはいない。
- 強弩の極魯縞を穿つ能わずというから、アメリカ株が上がり続けることを想定した投資の考え方に疑問を感じる。
- 英雄だって病にかかるし年をとる。強弩の極魯縞を穿つ能わずだ。
- イギリスは世界中に植民地を持ち頂点に立つ国だったが、強弩の極魯縞を穿つ能わずのように衰えた。
- 強弩の極魯縞を穿つ能わずというから、いつまでもロシアは強国でいるわけではないだろう。この戦争を機に弱体化することもあり得る。
特に、強大な国や英雄の終焉について指摘する言葉だよ。