「商いは牛の涎」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
商いは牛の涎
【読み方】
あきないはうしのよだれ
【意味】
商売は辛抱強く気長にコツコツと続けることが大切だというたとえ。
牛の涎ってほんまにちっちゃな量やけど、じっくりと時間をかけて溜まっていくもんや。最初は利益が少なくても、あきらめずにコツコツと頑張り続ければ、徐々に成果が現れてくるんや。
【語源・由来】
牛の涎は、長く細く切れ目のないことから、商売もせっかちに大きな儲けよりも、コツコツと長く続けたほうが良いということが由来。
【類義語】
・商人は牛の涎(あきんどはうしのよだれ)
【英語】
Keep your shop and your shop will keep you.(店を守れ、そうすれば店が守ってくれる)
「商いは牛の涎」の解説
「商いは牛の涎」ということわざは、商売において辛抱強く、気長にコツコツと続けることが大切であるという意味だよ。
牛の涎は、長く細く切れ目のないものを指すんだ。牛は食べ物を噛み砕くためによく涎を出し、それが滴り落ちる様子が長く続く様子に似ているんだ。このことから、商売も一時的な大きな儲けに執着するのではなく、地道な努力や継続的な取り組みが重要であるという教えを表しているんだよ。
商売には時に厳しい状況や挫折も訪れることがありますが、牛の涎のように継続的に取り組むことで徐々に結果を出していくことができるよ。急いで大きな利益を追い求めるよりも、少しずつ積み上げていくことが長期的な成功につながるんだ。
このことわざは、商売においては忍耐力や地道な努力が重要であることを教えているよ。努力を重ねながら時間をかけて事業を築き上げることで、安定した利益や成果を得ることができるよ。
「商いは牛の涎」の使い方
「商いは牛の涎」の例文
- 商いは牛の涎というように、小さな利益をコツコツと重ねていくことが大切だと教えられた。
- 一攫千金を狙いたい気持ちはわかるけれど、商いは牛の涎といってすぐに大きな儲けを求めては失敗してしまうよと忠告された。
- 商売とはとても難しいもので、大きく儲けたいと思うけれど、やはり商いは牛の涎というように努力を重ねていくことが重要ですね。
- 商いは牛の涎というように、気長に辛抱強く続けることが大切だと祖父に教えられた。
- 商いとは、飽きずに長く続けることで、いつか大きな儲けを期待できるのだから、商いは牛の涎ということを忘れてはいけないと思って続けている。
「商いは牛の涎」の文学作品などの使用例
たとえ少々の注文でも、食堂ということなら途切れない。あきないは牛のよだれで、そういう客は、ありがたい客で、ふやしたい客だからだ(森田誠吾*魚河岸ものがたり|1985]
まとめ
商売をしようと思う理由のひとつには、たくさん稼ぎたいということがあるのではないでしょうか。
商売を始めたからには、早く大きな儲けが欲しいと思うことがありますね。
しかし、すぐに結果を求めすぎて失敗してしまうこともあるのではないでしょうか。
たとえ少しだとしても、積み重ねていくことでいつか大きな儲けに繋がるのではありませんか。
商いは牛の涎ということを、心がけていたいものですね。