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【会うは別れの始め】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語)

会うは別れの始め

【ことわざ】
会うは別れの始め

「逢うは別れの始め」「会うは別れ」「会うは別れの基」ともいう。

【読み方】
あうはわかれのはじめ

【意味】
どんな大事な人との出会いであっても、人は生かされている限り、必ず死から逃れることはできないので、出会いがあれば、必ず別れがやってくる。別れがあるからこそ、人の出会いは財産になっていく事もあるので、その人と過ごす時間を大切にしなければという意味もある。

「会うは別れの初め」と書くのは誤りである。
初めは、時間的に早い段階、最初、一番目など『時』用いる時に使う言葉。
始めは、開始、始まりなどの『物事』を用いる時に使う言葉になる。
使う時ははじめの漢字が持つ意味を考えることで、ことわざの意味もより深いものになる。漢字の意味を知りながらことわざも自分のものにしていくと理解しやすくなる。

【語源・由来】
仏教のお経にある「会者定離」(えしゃじょうり)という会うものには、いずれ別れが定めである(用意されている)という言葉から生まれた。人生の無常とはどんなものなのかという事を表した人生言葉である。

無常とは、この世界が一時も止まることなどなく、常に変化を繰り返している今の瞬間を大切にするという意味。今を大切に生きることを唱えている。

【類義語】
・合わせ物は離れ物
・別れなくして出会いなし
・愛別離苦

【英語訳】
The best of friends must part.(いちばんの親友でも必ず別れのときが来る)

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「会うは別れの始め」の使い方

健太
1泊2日の旅も明日で終わりだね。ともこちゃんとせっかく仲良くなれたのにお別れなんて寂しいな~
ともこ
寂しいけど、会うは別れの始めというじゃない。でも思い出は作れたから私は楽しかったわ♪
健太
また出会う楽しみもあるから、いいのかぁ~…。
ともこ
満天の星も一緒に見れたし、私は満足!!!

「会うは別れの始め」の例文

  1. 友との出会いも会うは別れの始めと思うと切なくなるが、だからこそ友を大切にするべきだ。
  2. 家族との別れも会うは別れの始め。無常なものだからこそ、一緒にいる時間をおろそかにしない事だ。
  3. 入学があれば卒業もある。会うは別れの始めだ。別れがあるからこそ、人との出会いは人生を大きく左右する。

「会うは別れの始め」の文学作品などの使用例

なあ、会うは別れのはじめ、別れは会うことのはじめなんだから、歎くことはねえだあね(中里介山/大菩薩峠/1913年~1941年に『都新聞』『毎日新聞』『読売新聞』などに連載された41巻にのぼる未完の一大巨編。)


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