「声無きに聴き形無きに視る」の意味(出典)
【ことわざ】
声無きに聴き形無きに視る
【読み方】
こえなきにききかたちなきにみる
【意味】
子は親の言動から気持ちを汲み取り、親に仕えるべきだということ。子の親に仕える道を説いた言葉。
「声無きに聴き形無きに視る」という言葉は、親が何も言わなくても、また、何も行動しなくても、子がその意図や気持ちを察知して、適切な行動をすることを意味しているんだ。
なるほどねえ。要するに、親が何も言わんでも、子どもが親の気持ちをちゃんと感じ取って、ええことをするってわけやな。
言われんでも、ちゃんと察して行動することが大切やってことか。それは、心の通った親子やな。気が利くって、ええことやね!
【出典】
「礼記」
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「声無きに聴き形無きに視る」の解説
カンタン!解説
「声無きに聴き形無きに視る」っていうのはね、親が何も言わなくても、また、親が何かをする前の気持ちや考えをちゃんと察知して、それに応じて行動することを指す言葉だよ。
簡単に言うと、親が「お腹が空いた」と言わなくても、「そろそろお腹が空いてるかな?」と察してご飯を作るような、気配りのある行動をすることだね。子供が親のことをよく見て、よく理解して、親が困らないように先手を打つことが大切だってこと。
この言葉は、もともとは「礼記」という古い文献から来ていて、孝行心の大切さを教えるための言葉として使われてきたんだ。でも、今でもこの考え方は大切で、人との関わりの中で、言われなくても相手の気持ちや考えを察知して、気配りをすることが重要だってことを教えてくれる言葉なんだよ。
「声無きに聴き形無きに視る」の使い方
父の日に何がほしいって聞いても「いらないよ」って言うんだ。
遠慮しているだけに決まているじゃない。声無きに聴き形無きに視るというわよ。察しないとだめよ。
聞いちゃだめなんだね。察して自発的に動かないとだめなのか。
信長に仕えた豊臣秀吉並みに察するのよ。
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「声無きに聴き形無きに視る」の例文
- 声無きに聴き形無きに視るが理想とされるが、親の顔色を窺って動く子供にはなって欲しくない。
- 高齢者が増え介護する子供が増えたが、声無きに聴き形無きに視ることが大事だ。
- 遠方に住む老いた両親を心配し、見守りカメラを取り付け声無きに聴き形無きに視ることができるようにする。
- 声無きに聴き形無きに視ていたので、異変に一早く気付き父の脳梗塞に迅速に対応できた。
- 親孝行のために声無きに聴き形無きに視ることを心がけているが、日に日に老いて行く姿を見るのは切なくたまに目をそらしたくなる。