目次
「寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う
【読み方】
すんにしてこれをはかればじょうにいたりてかならずたがう
【意味】
物を測定するのに、それにふさわしい尺度があるということ。
これは、物事をするときには全体のバランスを考えることが大切やって教えてくれる言葉やわ。
【語源・由来】
大きなものを一寸ずつ測っていくと誤差がたまり、一丈になったときには大きな差が出るということから。
【出典】
「淮南子」
「寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う」の解説
「寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う」ということわざは、事を行う際に細かいことに注意を払わないと、最終的に大きな誤差や過失が生じるという意味を持っているんだ。この言葉は、物を測る際に適切な尺度を使わないと、小さな誤差が積み重なって最終的には大きな差になるということを例えているんだよ。
「寸」と「丈」は古い日本の長さの単位で、「寸」は約3センチメートル、「丈」は寸の100倍、つまり約3メートルを表すんだ。このことわざでは、小さな単位「寸」で何かを測ると、それが積み重なって「丈」になる時には、初めの小さな誤差が大きな差になっているということを言っているんだ。
たとえば、建築現場での測定で微妙な誤差があると、建物が完成した時にはその誤差が大きな問題になる可能性があるんだ。これは、細かいことにも注意を払う重要性を教えてくれる言葉なんだ。細かい部分をおろそかにすると、最終的な結果に大きく影響するという教訓を含んでいるんだね。
「寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う」の使い方
「寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う」の例文
- 寸にして之を度れば丈に至りて必ず差うというのが、雑にすると過失を生じる。
- 物事にはふさわしい方法があるが、寸にして之を度れば丈に至りて必ず差うというように適当にするとそれはいずれ大きな失敗になる。
- 丁寧に作業を行わないと、寸にして之を度れば丈に至りて必ず差うように、後々ごまかしきれない失敗につながる。
- それに見合う方法で測らないと、寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う。
- 使い方を守らないと、違うもので測ると寸にして之を度れば丈に至りて必ず差う。