「有卦に入る」の意味(語源由来)
【ことわざ】
有卦に入る
【読み方】
うけにいる
【意味】
幸運にめぐりあって、すべての物事がうまくゆくこと。
あー、わかったわかった。それはつまり、「ラッキーな流れに乗った」ってことやな。運が良くて、いいことがどんどん起こる状況のことを言うんやな。
まるで、ラッキーボーナスが止まらないような感じやな。ようは、運が上向いて、ツイてる時期のことを表してるんやな。
【語源・由来】
有卦とは陰陽道による占いで、人の生まれ年を干支に割り当てた幸運の年回りのこと。
陰陽道において有卦に入ると、近隣や縁者を招いて「有卦振る舞い」と呼ばれる宴会を催す風習がありました。
また、「有卦船」と呼ばれる縁起物があります。これは宝船になぞらえて、頭文字に福に通ずる「ふ」のつくものを7種類載せたものを指し、お守りとして親しまれていました。同じく「有卦絵」も「ふ」のつくものを描いた縁起物とされており、江戸時代末期に流行しました。これらは、有卦に入った人が家に飾ったり、誰かから贈られたりしていました。ちなみに「ふ」のつくものの例としては、「富士山」「福助」「筆」「袋」「分銅」「文箱」「福寿草」「福良雀」「藤」「瓠」などが挙げられます。
また、「有卦船」と呼ばれる縁起物があります。これは宝船になぞらえて、頭文字に福に通ずる「ふ」のつくものを7種類載せたものを指し、お守りとして親しまれていました。同じく「有卦絵」も「ふ」のつくものを描いた縁起物とされており、江戸時代末期に流行しました。これらは、有卦に入った人が家に飾ったり、誰かから贈られたりしていました。ちなみに「ふ」のつくものの例としては、「富士山」「福助」「筆」「袋」「分銅」「文箱」「福寿草」「福良雀」「藤」「瓠」などが挙げられます。
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「有卦に入る」の解説
カンタン!解説
「有卦に入る」っていうことわざは、運が良くて、いいことばかりが続いている状態を指すんだよ。
これは、中国の古代占いで使われていた「易経」という書物の中の、「有卦(ゆうか)」という占いの方法に由来しているんだ。この有卦は、特に良い結果を示す占いの結果とされていて、それに当たると、その年は運が良くて、何をやってもうまくいくっていう意味になるんだよ。
だから、このことわざは「運が良くて、すべてが順調に進んでいる状態」を表しているんだね。これが、ちょっと特殊な背景を持つことわざの一つだよ。
「有卦に入る」の使い方
ここのところ、僕はとても絶好調で機嫌がいいよ。
あら、それは良かったね。一体何があったの?
欲しいゲームが格安で買えたり、勘で解いたテストで満点を取ったり、宝くじに当たったり。良い事尽くめで怖い位だよ。
まるで有卦に入るようね。羨ましいわ。
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「有卦に入る」の例文
- ここのところ、調子が悪いので早く有卦に入る事を願うばかりである。
- 何もせずに有卦に入ることを待つよりも、自分で運命を切り開くべきだと思うよ。
- 彼の経営する飲食店は、開けばたちまち有卦に入るとして有名である。
- なぜか彼女と交際をした男は、有卦に入るという噂があるらしい。
「有卦に入る」の文学作品などの用例
京都の三条大橋の東に檀王法林寺というお寺がある。そこの境内から川端へ抜けるところに赤門があり、夕方になると閉ざされるが、いつ締まるのか誰もそれを見かけたものがない。川向こうの上木屋町あたりで若い妓たちが、この門の締まるのを見ると、有卦に入るといって、欄干にもたれてじっとそれを待っているが、見ているときには締まらないで、ちょっと眼を外っ方に逸らした時に、ちゃんと閉じられているということだ。(薄田泣菫の艸木虫魚より)
つまり、運勢が上昇して、いいことが続く状況を指すんだよ。