「大怨を和するも必ず余怨有り」の意味(出典)
【ことわざ】
大怨を和するも必ず余怨有り
【読み方】
たいえんをわすれどもかならずよえんあり
【意味】
一度人をうらむと和解しても恨みは残るということ。
「大怨」は、深い恨み。「余怨」は、大怨のしこり。
なるほどね。つまり、大きな恨みがあっても和解しても完全に消えることはないんやで。必ずしこりや不満が残るんやということやな。
「友達と喧嘩して、仲直りしたけど、ちょっと心には嫌な気持ちが残ったことがあるやろ?それと似てるんやで」ということやね。つまり、最初から仲良くしておくことが大事やってことを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「老子」
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「大怨を和するも必ず余怨有り」の解説
カンタン!解説
「大怨を和するも必ず余怨有り」ということわざは、一度大きな恨みを持たれた場合、たとえ表面上は和解しても、完全には解決されず、何らかのわだかまりやしこりが残ってしまうという意味のたとえ話なんだ。
この言葉は、人間関係の複雑さや、深い感情の問題に対する洞察を示しているんだよ。たとえば、深い裏切りや大きな被害を受けた場合、加害者と被害者が話し合いをして、一応の解決に至ったとしても、被害者の心にはその事件の記憶や感情が残り続けることがあるんだ。そのため、完全な和解は非常に難しいとされている。
このことわざは、一度生じた深い怨みや恨みは、表面的な和解だけでは完全には消えないと教えてくれているんだよ。また、人間の感情は簡単には変わらないということ、そして争いや対立を避け、最初から恨みを生まないような行動を心がけることの重要性を示しているんだね。
「大怨を和するも必ず余怨有り」の使い方
大怨を和するも必ず余怨有りというから、発言には気をつけないとね。
何気ない発言でも人を傷つけたり、地雷を踏むことがあるわよね。
その点、何度も推敲できるメールは楽だな。
メールは半永久的に残るから、それはそれで怖いわよ。
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「大怨を和するも必ず余怨有り」の例文
- 大怨を和するも必ず余怨有りというから、諍いに巻き込まれないように心がける。
- 謝って許されるなら警察はいらないんだというし、大怨を和するも必ず余怨有りというように、謝罪して和解しても心にしこりは残る。
- 喧嘩は売っても買ってもいけない。大怨を和するも必ず余怨有りといい、完全に元に戻ることはない。
- 感情に任せて怒ってはいけない。大怨を和するも必ず余怨有りというから、一瞬の怒りが一生の後悔につながりかねない。
- 大怨を和するも必ず余怨有りといい、戦争は終戦後も両国に溝をつくることになるのでやめた方がいい。
つまり、最初から恨みが生まれないようにすることが大切だという教えなんだ。