「富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず」の意味(出典)
【ことわざ】
富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず
【読み方】
とみをなせばじんならず、じんをなせばとまず
【意味】
金儲けに走ると仁の道からはずれ、仁の道に従うと金儲けはできない。
孟子が国を治める道をたずねられ、税法の運用についてたとえた言葉。
あれれ、それはつまり、お金をたくさん持とうと思うと、どうしても心の善良さを忘れがちになるけど、心の善良さを大切に生きると、お金持ちにはなりにくいってことやな。
うーん、難しいバランスやけど、大事なことを教えてくれる言葉やね。心とお金、どっちも大切やけど、どっちが本当に大切か、ちゃんと考える必要があるんやな。
【出典】
「孟子」
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「富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず」の解説
カンタン!解説
「富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず」っていう言葉はね、お金や富を増やそうと思うと、人に優しくしたり正しく行動する「仁」の道から外れてしまうことがあるよ。逆に、いつも人に優しく正しく生きようとすると、お金持ちになるのは難しいことが多いんだよ。
孟子っていう昔の賢いおじいさんがこの言葉を使ったんだ。国を上手く治める方法について質問されたとき、税金の取り扱いについてこんな例えをしたんだよ。つまり、税金をたくさん取れば国のお金は増えるけど、それは国の人々に優しくないかもしれない。逆に、国の人々に優しくて税金を少なくすると、国のお金はあまり増えないけど、人々は幸せになるんだ。
だから、この言葉は「お金を増やすことと人に優しくすることは、同時には難しい」ということを教えてるんだよ。大切なのは、どっちを優先するか、バランスを取ることなんだね。
「富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず」の使い方
ずるいことをする人がもうかる世の中だよね。
富を為せば仁ならず、仁を為せば富まずっていうしね。
資本主義社会の現代だからじゃなく、昔からそうだったのか。
国境を越えた古代中国でもそうだったんだから、人類共通なんでしょうね。
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「富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず」の例文
- 富を得ている人ほど、富を為せば仁ならず、仁を為せば富まずというように納税額をごまかす。
- 富を為せば仁ならず、仁を為せば富まずというが、仁の道に沿いながらも富を築く方法はないものだろうか。
- 幼少期より正直に生きなさいと教えられてきたが、富を為せば仁ならず、仁を為せば富まずという。正直者は馬鹿を見ることになると、大人になり気付く。
- 神様に対して恥ずかしくないような、人の道に外れないような生き方なのに、全く暮らしが楽にならず報われない。富を為せば仁ならず、仁を為せば富まずといって、そういう人間は財産を築けないようになっているらしい。
- 富を為せば仁ならず、仁を為せば富まずというから、簡単に言うと、お金儲けをするには不正OKってことだな。
一方で、真心で仁義を守ろうとすると、豊かになることは難しいという意味があるんだ。これは、国を治める際の税法の運用に関するたとえとして使われたことがあるんだよ。