「眼光紙背に徹す」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
眼光紙背に徹す
【読み方】
がんこうしはいにてっす
【意味】
書物の表面上の意味だけでなく、字句の背後にある意味まで読み取ること。
ただ単に文字を追うだけじゃなくて、その背後にある意味までちゃんと汲み取る力があるんやな。これは、深い読解力を持つことの大切さを教えてくれる言葉やな。
「眼光(がんこう)」は、物をじっと見つめる時の目の光のこと。
「徹する(てっする)」は、奥深くに貫いて達するということ。
眼の光が紙の裏側まで通るほど、深く読むということ。
【類義語】
・眼光紙背に徹する(がんこうしはいにてっする)
・眼紙背に透る(がんしはいにとおる)
・行間を読む(ぎょうかんをよむ)
【英語訳】
To read between the lines.
Be able to read between the lines.
「眼光紙背に徹す」の解説
「眼光紙背に徹する」は本当に物事を理解するためには、ただ表面を見るだけではなく、より深く、その本質を見る目、つまり「眼光」が必要だということを教えている言葉だよ。
「眼光」は、この場合、物事を見抜く力や理解力を象徴していて、「紙背」は文字通り、紙の裏面のことを指すんだ。そして「徹する」は、完全に突き抜ける、貫き通すという意味があるんだよ。
つまり、このことわざは「眼光が紙の裏まで貫通する」、つまり「深く物事を見抜く力がある」という意味になるんだ。
例えば、本を読むときに、ただ字面だけを追うだけでなく、その裏にある本当の意味やメッセージを理解しようとすることを表すんだね。そのため、「眼光紙背に徹する」は、物事の本質を深く理解するという姿勢や能力を持つ人を指す表現として使われることが多いんだよ。
「眼光紙背に徹す」の使い方
「眼光紙背に徹す」の例文
- 今はまだわからないかもしれないけれど、君が成長していつかこの手紙を読んだ時に、眼光紙背に徹すれば、きっとわかると思うよ。
- 眼光紙背に徹することで、行間にひそんでいる本当の意味が理解できるんだよ。
- ありがたい教えも、眼光紙背に徹することで初めてわかるようになるんだ。
- そこに書いてある文字ばかりを追っていても、伝えたいことはわからないのだよ。もっと眼光紙背に徹すように心がけてごらん。
- 幼い頃に読んだときには、よくわからなかったけれど、眼光紙背に徹することで今ならよくわかる。
まとめ
過去に読んでもわからなかったり、今読んでもよく理解できなかったりすることがあるかもしれません。
しかし、経験を詰んだり、知識が増えたりすることで、眼光紙背に徹することができるようになるのではないでしょうか。
書いてあるそのままの意味だけではなく、その裏に込められた意味も理解できるようになりたいものですね。
つまり、読解力が優れていて、深い理解を示す人のことを指しているんだ。