「艱難汝を玉にす」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
艱難汝を玉にす
【読み方】
かんなんなんじをたまにす
【意味】
人は多くの苦労を経験して、初めて立派な人物になれるというたとえ。
「玉にす」は、美しくする、立派にするという意味。
石ころを磨くと宝石になるような感じやね。だから、困難な時期があっても、それを乗り越えることが大事やってことやね。
【類義語】
・苦労屈託身の薬
・若い時の苦労は買ってもせよ
【英語】
Adversity makes a man wise, not rich.(逆境は人を賢明にするが金持ちにはしない)
「艱難汝を玉にす」の解説
「艱難汝を玉にす」っていうことわざはね、人が困難や大変な状況を乗り越えることで、もっと立派な人に成長するっていう意味だよ。
考えてみてね。玉って、最初はただの石や鉱石だけど、いろんな磨きや加工を経て、とても美しい宝石になるんだよね。このことわざは、人もそうだって言ってるんだ。つまり、色んな困難や試練に直面して、それを乗り越えていく中で、人は強く、賢く、立派に成長していくんだよ。
だから、大変なことや困ったことが起きたときも、それをチャンスとして捉えて、その経験を通して成長していこうって、このことわざは教えてくれているんだね。
「艱難汝を玉にす」の使い方
「艱難汝を玉にす」の例文
- 今はとても辛いだろうけれど、もう少し頑張ってくれないか。艱難汝を玉にすというだろう。
- 困難になんて巻き込まれたくないと嘆いていたけれど、乗り越えた君はとても強くて優しい人になっていたね。艱難汝を玉にすということなのだろう。
- 艱難汝を玉にすというように、この苦労を乗り越えた時には、きっと一段と心強い存在になるだろう。
- 主人公には苦労や困難がつきものだ。しかし、最後に立派な人物になるということは、艱難汝を玉にすということなのだろう。
「艱難汝を玉にす」の文学作品などの用例
そうだ僕も人間だ、血あり肉ある身体だ。健康を害してはつまらんからな。だが待てよ、無一物ではやつぱり食客だ、食客もつまらんなあ。どうしやうかしらん。いやそうじゃない、艱難汝を珠にすだ。そうだそうだ、これ程の艱難を下さるる僕は、よほど天帝の寵児であるに相違ない。(清水紫琴の誰が罪より)
まとめ
苦労や困難には、できれば出会いたくないと思うのではないでしょうか。
しかし、悩んだり考えたりすることによって、人間とは大きく成長できるものなのではないでしょうか。
艱難汝を玉にすというように、苦労や困難を乗り越えることで、立派な人になりたいものですね。