「君子は豹変す」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
君子は豹変す
【読み方】
くんしはひょうへんす
【意味】
教養人がはっきりと過ちを改め、善を行なうさまのきわだっていること。
自分の中にある正義や良心に従って行動することの大切さを教えてくれるんやね。人目を気にせず、ずっと正直でいることがええってことやな。
【出典】
「易経(天文・地理・人事・物象を陰陽変化の原理によって説いた書)・革卦」より。
教養人が善を行なうようになり、過ちを改めるようになるということは、ちょうど豹の皮のように、美しくこころから改めるが、教養のないものは、ただ外形・容貌を改めるだけだ。
豹の毛皮の模様がはっきりと目立つように、はっきりと性格が変わることをあらわしている。
【類義語】
・豹変
【英語訳】
・The wise man changes his mind,a fool never.
・The true man is found in his place anywhere.
「君子は豹変す」の解説
「君子は豹変す」っていうことわざは、「易経」という古い本から来ているんだよ。この言葉の意味は、すごく良い人、すなわち「君子」は、自分の間違いや悪い部分を気付いたら、すぐにそれを直すんだ。そして、その変わり方がすごく早くてはっきりしているっていうこと。
豹っていうのは、動物のヒョウのことだよ。ヒョウはすごく速く走ることができるんだよね。だから、「豹変」というのは、すごく速く変わるという意味。つまり、このことわざは「君子はヒョウのように速く変わる」という意味だよ。
日常の会話で使う時は、人の態度や考えがすごく急に変わった時にも使うことができるよ。たとえば、ある日突然、友達が趣味や考え方が全然違うようになったら、「君子は豹変す」って使えるよ。でも、基本的な意味としては、間違いをすぐに認めて、正しい方向へとしっかりと変わっていくことを表しているんだよ。
「君子は豹変す」の使い方
ぼくおじちゃんが大好きなんだ。
おじちゃんも健太くんと一緒に遊ぶのを楽しみにしてるのよ。
昔は餓鬼大将で、悪いことばかりしていたんですって。
「君子は豹変す」の例文
- 彼はおそらく、もうわたしたちのもとへは戻って来ないと思う。
君子は豹変すといって、彼は自分のしたことを深く反省しただけでなく、これからは自分に厳しく生きることを科して、旅に出てしまったんだ。 - あの総理はこの問題を知った以上、もうこの政策を一歩も推し進めることはできないのです。
君子は豹変すということです。
「君子は豹変す」の文学作品などの用例
君子豹変は嘉すべきであるが、併し『紀行』と『修正』との間には、ジードにとってどんな出来事が起きたというのだろう。なるほどソヴェートに於ては粛党運動にからんだ色々の刺激的な事件が起きた。だが、それが急にジードをソヴェートの敵とするには足りなかったことは、『修正』を読んでも明らかである。(戸坂潤の読書法より)