「塗炭の苦しみ」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
塗炭の苦しみ
【読み方】
とたんのくるしみ
【意味】
酷く、耐え難い苦しみや苦痛を味わうことを意味する。
泥の中や火の中って、想像するだけで辛いもんなぁ。そんな状況で苦しむことを表してるんやね。大変な状況を乗り越える人の強さを感じさせる言葉やな。
【出典】
『書経』、「有夏 昏徳にして 民塗炭に墜つ」。塗炭の“塗”は泥水を、“炭”は炭火を指しており、意味としては、「夏の傑王は 不徳の暴君であったため 人民は泥にまみれ火に焼かれるような苦しみをあじわった。」とあり、それが転じてきている。
【類義語】
・水火の苦しみ
・塗炭に墜つ
【英語訳】
・Fret like a frog under a harrow.
・Taste the bitters of life.
「塗炭の苦しみ」の解説
「塗炭の苦しみ」という表現は、まるで泥や火の中にいるかのような、とてもひどい苦しみを経験している状態を指しているんだよ。
例えば、とても辛い状況にある人が、自分の気持ちを「塗炭の苦しみ」と表現することがあるんだね。これは、その人が非常に大きな困難や痛みに直面しているという意味なんだ。
この表現は、「非常に辛い、苦しい状況にあること」を強調しているんだね。塗炭(とたん)は、もともとは「塗りたくられた炭」という意味で、これが転じて「苦しい状況」を表すようになったんだよ。
だから、「塗炭の苦しみ」というのは、極度の困難や精神的苦痛を経験している状態を伝えるために使われる言葉なんだね。
「塗炭の苦しみ」の使い方
「塗炭の苦しみ」の例文
- 政治家を長年務めてきたが、その長い間に数多くの塗炭の苦しみを味わってきた。
- 彼女の両親は宗教差別を受けたことにより、それ以降塗炭の苦しみを味わうことになったという。
- 独裁政治により、長きに渡り国民は塗炭の苦しみを味わってきたが、今日をもって独裁政治に幕が下ろされた。
- 戦場カメラマンを生業としている私は、幾多の塗炭の苦しみを垣間見てきた。