「破竹の勢い」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
破竹の勢い
【読み方】
はちくのいきおい
【意味】
盛んで激しい勢いで、物事をとどめることができない様子。
なんか、そういう「破竹の勢い」で物事を進めたい時ってあるよな。始めるのが大変やけど、一度動き出したらもう誰にも止められへんぞ、っていう強い意志を感じるわ。
【語源・由来】
竹を割るとき、初めの一節を割ると後は一直線に割れるところから。
【出典】
「晋書」杜預伝の「今兵威已に振う。譬ばを竹を割るが如し。數節の後、皆刃を迎へて解け、復手を著くる処無し」に基づく。
【類義語】
・草木も靡く
・飛ぶ鳥を落とす勢い
【英語訳】
He is ready to leap over nine hedges.
「破竹の勢い」の解説
「破竹の勢い」という言葉は、「晋書」に登場する杜預の逸話から来ているんだよ。この表現は、竹を割るときに最初の節を突破すれば、その後は抵抗なく次々と割っていけるという竹の特性にちなんでいるんだ。つまり、最初の難関を乗り越えると、あとはスムーズに事が運ぶ、あるいは初めに強い勢いをつければ、その後もその勢いが続いて止められないことを意味しているよ。
この言葉は、ビジネスやスポーツ、試験勉強など、さまざまな場面で使われることがあるね。たとえば、新しいプロジェクトが始まって最初の成功を収めた後、その勢いで次々と良い結果を出していく様子や、スポーツの試合で序盤に点を取ってから勢いに乗り、圧倒的な勝利を収めることなどを「破竹の勢い」と表現することができるんだ。
「破竹の勢い」を持った活動や努力は、周りからも注目されやすく、ポジティブなエネルギーを生み出すことが多いよ。この表現には、一度勢いをつければ、障害や困難を次々と乗り越えられるという前向きな意味が込められているんだね。
「破竹の勢い」の使い方
「破竹の勢い」の例文
- 第二次世界大戦中の1940年5月にドイツ軍が、破竹の勢いでフランスへ進撃してきた。
- わが校のチームは、破竹の勢いで連勝を続けているので、このまま優勝することもあり得るかもしれない。
- テレビの全国一斉放送の番組で、九州エリア代表として本選に出場、名だたる全国の有名寿司店を相手に見事優勝の栄冠を手にした後、鹿児島では、以前から大繁盛店だったが、以降破竹の勢いで人気を博している。
- メジャーデビューしてからの彼の音楽的成長はまさに破竹の勢いで、僕などまるで足元にも及ばなくなってしまい、そのことで、バンド内に亀裂が生じ、解散することになった。
- スウェーデン軍は破竹の勢いでフィンランドの地を制圧し、属領化に成功したのだった。
- 健太くんは、それまであまり効果的な技ではないと思われていたかかと落としを革新的に実用化し、破竹の勢いで勝ちあがって観客を驚愕させた。
これを使って、事が一度動き出すともはや止められない、圧倒的な勢いで進展していくことを表す言葉なんだよ。