【ことわざ】
真綿に針を包む
【読み方】
まわたにはりをつつむ
【意味】
表向きはやさしい態度で人に接しているけれど、ほんとうは意地の悪さを隠し持っている人のこと。
【語源・由来】
ふんわりとやわらかくて、心地よさそうな真綿に隠しておいた鋭い針で、チクリと相手を指すことから。
【類義語】
・綿に針を包む(わたにはりをつつむ)
・笑中に刀あり(しょうちゅうにとうあり)
・口に蜜あり腹に剣あり(くちにみつありはらにけんあり)
【対義語】
・口に針(くちにはり)
【英語訳】
A saint abroad and a devil at home.
God in the tongue and the devil in the heart.
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「真綿に針を包む」の使い方
あの先生はいつもにこにこしているけれど、ちょっとこわいと思うんだ。
そうね、やさしい顔をしているけれど、時々話し方がこわい時があるわね。
それだけじゃないよ、乱暴な言葉遣いをしているのを聞いてしまったんだ。
真綿に針を包むような人なのかもしれないわね。
「真綿に針を包む」の例文
- 彼女はやさしい人だと言われているが、真綿に針を包むようなものの言い方をする。
- 彼はやさしそうな表情とは反対のことを考えているらしい。真綿に針を包むような人だとは思わなかった。
- 親切な人だと思って心を許したが、実は真綿に針を包むような人だった。
- 真綿に針を包むような女性を恋人にするなんて、彼のことを信じられなくなってしまった。
- 彼のことを親切な人だと思っていたけれど、まさか真綿に針を包むような人だったとは驚きだ。
まとめ
人は見た目によらないということが、あるのではないでしょうか。
真綿に針を包むというように、優しそうだと思った人が、実は意地が悪いときには、残念な気持ちになってしまいますね。