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「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」の意味(語源由来・出典・英語訳)
【ことわざ】
敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり
【読み方】
あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり
【意味】
自分の手柄を自慢したり誇らずに、へりくだることのたとえ。
いつも自分のことを前に出すんやなく、自分の実力をひっそりと持ってることが、実はもっと立派やってことやろ。大きな口を叩くより、行動で示すほうが、ほんまの強さを感じるもんな。
【語源・由来】
昔、中国の魯という国に、大夫(たいふ)という役職についていた孟之反(もうしはん)という人がいた。
戦争で味方の軍が負けてしまうことがわかったときに、自分の率いる軍をわざと遅らせて、味方の退却を助けた。
その功績により、軍は難を逃れることができた。
軍は孟之反の功績を称えようとしたが、「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」(わざと遅れたわけでなはく、馬が疲れてしまって前に進まなかっただけだ)といったことが由来。
実際には、あえて遅れて味方を守ったことから、自分の手柄を自慢せず謙遜するという意味で使われるようになった。
【出典】
孔子の「論語」
【英語訳】
It was not intentionally late. Since a horse did not progress.
It is modest wihtout being proud of one’s achievement.
「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」の解説
「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなりは」っていうことわざはね、自分の手柄を誇らずに、むしろ謙虚になることを表しているんだよ。
このことわざの由来は、魯の大夫である孟之反という人の話なんだ。ある時、彼は戦争で味方の軍隊が敗れて退却する状況になりました。しかし、彼はわざと遅れて最後尾について敵を防いだんだ。
その後、軍隊は勝利したことになり、功績を称えるために孟之反を賞賛しようとしたんだ。しかし、彼は自分の手柄を誇ることなく、謙虚になったんだ。彼は「馬が進まなかったために遅れた」と言い、自分の行動を謙遜したんだよ。
この故事は、「敢えて後れた」という行動が、実は彼の謙虚さと勇気を示していたことを示しています。彼は自分の功績を重要視するのではなく、他の人たちの安全や勝利を優先させたんだね。
だから、「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなりは」ということわざは、自分の手柄を誇らずに謙虚であることの重要性を教えているんだよ。他人のために努力したり、協力したりするときに、自分の功績を謙遜し、謙虚な態度を持つことが大切なんだね。この故事は、『論語』という書物に出典されているよ。
「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」の使い方
「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」の例文
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなりというけれど、彼は営業成績がトップにも関わらず、自慢しているところは見たことがない。
- 彼はバスの中でお年寄りに席を譲っていたけれど、何事もなかったかのように目的地のバス停でバスを降りて行った。敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなりとは彼のようなことを言うのだろう。
- テストでいつも一番を取っているけれど、敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなりということを心がけたい。
まとめ
自分の手柄や功績を自慢したいと思うことが、あるのではないでしょうか。
しかし、敢えて後れたるに非ず、馬進まざるがごとしというように、自慢せずに慎ましく暮らしたいものですね。