【ことわざ】
悪銭身につかず
【読み方】
あくせんみにつかず
【意味】
悪いことをして手にいれたお金は、無駄に使ってしまい残らないというたとえ。
「悪銭」は、人をだましたり、ぬすんだりして手に入れたお金のこと。
お金は自分で稼ぐべきという教訓。
【類義語】
・あぶく銭は身に付かず
【対義語】
・正直の儲けは身につく
【スポンサーリンク】
「悪銭身につかず」の使い方
ともこちゃん、ぼくいま500円持ってるんだ。
あら、健太くん。お金持ちね。
実はこの500円、道で拾ったんだ。こんなかんじで、なにか楽に、お金が手に入る方法はないかなぁ。
健太くん、地道に貯金しなきゃだめよ。悪銭身につかずっていうでしょ。
【スポンサーリンク】
「悪銭身につかず」の例文
- 健太くんが、お金を拾ったけれど、それは誰かが落としたものだった。そのお金でおもちゃを買ったけれど、すぐに壊れてしまった。悪銭身につかずという言葉通り、正しくない方法で手に入れたものは長く楽しめないんだね。
- あの会社の経理は、億近い金額を横領して逮捕されたようだが、悪銭身につかずというようにほとんどのお金を使いきってしまっていたらしい。
- 悪銭身につかずというように、しっかりコツコツと働くことが大切だと祖母に教えられた。
- 鈴木くんが、友達から無断でゲームソフトを借りてしまった。でも、ゲームを進めているうちに、データが消えてしまった。悪銭身につかずで、悪い方法で手に入れたものは、うまくいかないものだなぁ。
- 祖父は宝くじで大金を当てたことがあるけれど、悪銭身につかずですぐに使ってしまったらしい。
- ともこちゃんが、クラスの誰かが落としたお金を見つけて、そのまま自分のものにした。悪銭身につかずで、そのお金で買ったアイスクリームは、食べる前に落としてしまった。
- 悪銭身につかずというけれど、お母さんに嘘をついてもらったお小遣いはすぐに使い切ってしまった。
「悪銭身につかず」の文学作品などの使用例
いつも、しこたま、もうけている。けれども、悪銭身につかぬ例えのとおり、酒はそれこそ、浴びるほど飲み、愛人を十人ちかく養っているという噂(太宰治のグッド・バイより)
【スポンサーリンク】
「悪銭身につかず」を英語で言うと?
「悪銭身につかず」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Easy come, easy go.
- 意味:楽に入るものは楽に出ていく。