【ことわざ】
雨降って地固まる
【読み方】
あめふってじかたまる
【意味】
争いごとなど悪いことがあったあとに、前よりもよい関係になること。
【語源・由来】
雨が降ると地面がやわらかくどろどろになってしまうが、雨がやんだあとの地面は、雨が降る前よりもかたくしっかりして、よくなることから。
【類義語】
・雨の後は上天気
・苦は楽の種
・諍い果てての契り
・喧嘩の後の兄弟名乗り
・破れりゃ固まる
・怪我の功名
・禍を転じて福となす
・塞翁が馬
・明けない夜はない
【対義語】
・大山鳴動して鼠一匹
・覆水盆に返らず
・蟻の穴から堤も崩れる
【英語】
After a storm comes a calm.(嵐のあとに凪が来る)
A broken bone is the stronger when it is well set.(うまくつながれば、折れた骨は以前よりも丈夫になる)
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「雨降って地固まる」の使い方
昨日、クラスの子が喧嘩していたの。
喧嘩は嫌だね。それでどうなったの??
それがね、昨日あんなに喧嘩していたのに、今日学校行ったら仲良く一緒に登校していたのよ。
へー、雨降って地固まるだね。喧嘩のおかげでより一層仲良くなったんだね。
「雨降って地固まる」の例文
- 入社当時は社内でも有名な仲の悪さだった先輩たちも、今では雨降って地固まって社内一の親友になった。
- 健太くんとは前から意見が合わなくて、ついに大喧嘩したけれど、本音を言い合ったので相手のことがよくわかり、とても仲良くなった。雨降って地固まるだ。
- これまでにも色んな喧嘩をしてきたが、雨降って地固まるというもので、おかげでより一層絆が深まった。
- 雨降って地固まるという言葉を信じて、腹を割って話し合いをした。
【注意!】間違った例文
❌「みんなで協力して文化祭の用意をしたら、クラスがとてもまとまった。雨降って地固まるだね。」
この使い方は間違い。「雨降って地固まる」は、ただ仲良くなるだけでなく、悪いことがあったために、さらに仲良くなった場合に使う。