【ことわざ】
彼方を立てれば此方が立たず
「彼方立てれば此方が立たぬ」と表すこともあります。
また、「彼方を立てれば此方が立たず」に続いて「双方立てれば身が立たぬ」となる場合もあります。
また、「彼方を立てれば此方が立たず」に続いて「双方立てれば身が立たぬ」となる場合もあります。
【読み方】
あちらをたてればこちらがたたず
【意味】
両方が納得するような、また喜ぶようなことをするのは難しいという事。
【語源・由来】
片方の面目が保たれるようにすると、どうしてももう片方の面目が保たれず、その逆もまた然りであるという事から。
双方の体面が傷つかないようなことをするのは困難なことであるという事から。
【類義語】
・頭押さえりゃ尻上がる
・彼方を祝えば此方の怨み
・痛し痒し
・彼方に良ければ此方の怨み
・出船に良い風は入船に悪い
・右を踏めば左があがる
・両方立てれば身が立たぬ
【英語訳】
・It is hard to please all parties.
・It’s hard to please everybody.
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「彼方を立てれば此方が立たず」の使い方

今朝から、お父さんとお母さんが喧嘩をするもんだから、もうぐったりだよ。

それは大変だね。親の夫婦喧嘩の仲介役をするなんて偉いわね。

上手く丸めておさめようと思ったんだけど、どちらかの肩を持つともう一方が不機嫌になって困ったよ。

まさに彼方を立てれば此方が立たずだね。早く仲直りしてくれると良いね。
「彼方を立てれば此方が立たず」の例文
- 嫁と姑の争いに挟まれてしまった。解決しようにも、彼方を立てれば此方が立たずで本当に困ったもんだ。
- 二人の意見が真逆のため、お互いが納得する結婚式にするのは、彼方を立てれば此方が立たずでなかなか至難の業である。
- 彼方を立てれば此方が立たずというように、全員が一切不満のない旅行にするのは難しい。
- 彼方を立てれば此方が立たずだけれども、この舞台の主人公の座はたった一つだからどうしても一人に絞らなければならないよ。