「蟻の這い出る隙もない」の意味(語源由来)
【ことわざ】
蟻の這い出る隙もない
「蟻の這い出る隙間も無い」「蟻の這い出る所も無い」ともいう。
【読み方】
ありのはいでるすきもない
【意味】
少しの隙もなく、警戒が厳重なようす。
「蟻の這い出る隙もない」という表現は、とても厳重な警戒や防衛の様子を描いているんだ。
そやな。つまり、「警戒がすごく厳しくて、小さな蟻でも出入りできない」ってことやな。
もう一歩踏み込んで言うと、この表現は、何かを守るためには、細心の注意を払い、しっかりと防御することの大切さを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
小さなありでも逃げ出すことができないほど、すき間がなく厳しく囲まれているようす。
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「蟻の這い出る隙もない」の解説
カンタン!解説
「蟻の這い出る隙もない」っていうことわざは、本当に細かいところまで、隙間が一切なく、すごく警戒している状況を指すんだよ。
考えてみてね、蟻ってすごく小さいでしょ?でも、その小さな蟻が這い出る隙間もないっていうのは、とても厳しくて、完全にガードが固い状態を表しているんだ。
だから、「蟻の這い出る隙もない」っていう言葉は、どんなに小さな隙間もないほど警戒している、ということを言っているんだよ。これは、例えば、大事な試合やテストの前のような、警戒心が必要な状況で使われることが多いんだよ。
「蟻の這い出る隙もない」の使い方
ともこちゃんのクラスは文化祭で何をやるの?
私たちは、劇をやるのよ。
へえ。なんで?食べ物屋さんじゃなかったの?
ドラマを見ていて蟻の這い出る隙もないくらい包囲したから今夜こそやつを捕まえてやるっていう探偵がいて、その役がやってみたかったからごり押ししたの。
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「蟻の這い出る隙もない」の例文
- その町は、敵軍に包囲されて、蟻の這い出る隙もなかったそうだ。
- 犯人の逃げ込んだビルを、蟻の這い出る隙もないほど警官が取り囲んだが、下水道から逃げられた。
- そのころ、城は、蟻の這い出る隙もないほど、ひしと囲まれていて、 城兵は一千に満たず、このままでは落城は必至の情勢である。
- 蟻の這い出る隙もないほど、厳重な警戒網を巧みにくぐった犯人は、物のみごとに宝石を奪っていった。
- 春の三月、雪解けが始まると、信長軍は総勢二十万もの大軍を率いて、上杉の本拠地越後を、びっしりと蟻の這い出る隙もないくらいに包囲した。