「顎振り三年」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
顎振り三年
【読み方】
あごふりさんねん
【意味】
何事も身につくようになるまでには、年月を要すること。
急いで焦らずに、じっくりと時間をかけて物事を学ぶべきやってこと。これは、長期的な視点で物事を考え、努力を怠らないことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
尺八を習得する場合、顎を振って調子をとるコツを覚えるだけでも三年もかかるほど困難であるということから。
【類義語】
・首振り三年ころ八年
・石の上にも三年
・商い三年
・櫂は三年櫓は三月
「顎振り三年」の解説
「顎振り三年」っていうことわざはね、何かをちゃんと身につけるためには、長い時間が必要だということを教えてくれるんだよ。
この言葉は尺八を習うのに由来しているんだけど、尺八っていうのは日本の伝統的な楽器で、吹くためには顎をうまく振るテクニックが必要なんだ。それをうまく覚えるのに、最低でも三年はかかるっていうことからきているんだよ。
だから、「顎振り三年」って言葉を聞いたら、それは「何事も一瞬でうまくいくわけではないよ。時間をかけてじっくりと練習して、スキルを身につけることが大切だよ」っていう教えを示しているんだよ。
「顎振り三年」の使い方
「顎振り三年」の例文
- 芸術というものは、顎振り三年といように習得に時間がかかり、しかも極めるということが永遠にない。
- 顎振り三年、まずは追い回しを三年、早く一人前の板前になりたいです。
- 落語家になるには、顎振り三年、まずは師匠の身の回りの世話から始め、師匠が快適であるよう心がけ、それが客を喜ばせることにつながります。
- 顎振り三年というけれど、文楽の世界では、足十年、左十年と厳しく長い修行が待っています。
- 芸姑の道を志す人は、顎振り三年、舞妓として十六歳から二十歳まで厳しい修行を積みます。
つまり、技術を習得するためや理解するためには、根気強く時間をかけることが重要だと教えてくれる言葉だよ。