「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
慌てる乞食は貰いが少ない
【読み方】
あわてるこじきはもらいがすくない
【意味】
焦ったり、目先の利益だけを求め事を進めると、かえって失敗し、結果的に損をすることを言う。
物事は、ゆっくりと時間をかけてじっくりと進めた方が、結果が良くなることもあるんやな。これは、「焦らず、落ち着いて」ってことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
少しでも多くのものを貰おうと慌てて動く乞食(こじき)の姿は、他者から見ると貪欲で浅ましく見えるため、かえって貰う分が減ってしまうということから転じてきている。
【類義語】
・慌てる蟹は穴の入り口で死ぬ
・慌てる蟹は穴へ入れぬ
・慌てる鼠は穴へも入れぬ
・急ぐ鼠は穴に迷う
・急ぐ鼠は雨にあう
・急いては事を仕損じる
【対義語】
・先んずれば人を制す
・急かねば事が間に合わぬ
・善は急げ
【英語訳】
・He goes a gleaning before the cart has carried.
・Hurrying gets you nowhere.
「慌てる乞食は貰いが少ない」の解説
「慌てる乞食は貰いが少ない」っていうことわざはね、必死になって先を競っても、結局は得るものが少なくなっちゃうよっていう意味だよ。
例えば、お菓子が配られる時に、一番最初に取ろうとして慌てて走ったけど、途中で転んでしまって、結局最後になっちゃった、とか、クイズに答える時にすぐに手を上げて答えたけど、落ち着いて考えればもっといい答えが出てきた、みたいな状況を指しているんだ。
乞食が慌てて物をもらおうとすると、実際は少なくなっちゃう、っていうことから来ているんだよ。だから、「慌てる乞食は貰いが少ない」っていうことわざは、「慌てて行動すると、結果的に得られるものが少なくなるよ」っていう教えを伝えているんだよ。焦らず、落ち着いて行動することが大切だね。
「慌てる乞食は貰いが少ない」の使い方
「慌てる乞食は貰いが少ない」の例文
- せっかちな性格のため、自分に対する戒めとして”慌てる乞食は貰いが少ない”という言葉を常に頭に置いている。
- お金欲しさにスクラッチを買うも、外れてしまいお小遣いが全てなくなった。慌てる乞食は貰いが少ないと言う言葉を今更思い出したが時すでに遅しである。
- 慌てる乞食は貰いが少ないというが、まさに僕の今の状況をあらわしている。
- テストは時間との勝負だと焦ってしまい、回答欄を全てずらして記入してしまった。まさに慌てる乞食は貰いが少ないとはこのことか。