【ことわざ】
慌てる乞食は貰いが少ない
【読み方】
あわてるこじきはもらいがすくない
【意味】
焦ったり、目先の利益だけを求め事を進めると、かえって失敗し、結果的に損をすることを言う。
むやみにあわててはいけないという戒め。
【語源・由来】
少しでも多くのものを貰おうと慌てて動く乞食(こじき)の姿は、他者から見ると貪欲で浅ましく見えるため、かえって貰う分が減ってしまうということから転じてきている。
【類義語】
・慌てる蟹は穴の入り口で死ぬ
・慌てる蟹は穴へ入れぬ
・慌てる鼠は穴へも入れぬ
・急ぐ鼠は穴に迷う
・急ぐ鼠は雨にあう
・急いては事を仕損じる
【対義語】
・先んずれば人を制す
・急かねば事が間に合わぬ
・善は急げ
【英語訳】
・He goes a gleaning before the cart has carried.
・Hurrying gets you nowhere.
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「慌てる乞食は貰いが少ない」の使い方
この間、お母さんの友人の結婚式に出席して来たの。
へー、それで?
それでね当日になっても着る服に悩んで、やっと決まったと思って家族みんなで会場に行ったら、お母さんの服にクリーニングのタグが付いたままだったの。すぐに気づいてタグを取ったけど、お母さん恥ずかしそうだった。
慌てる乞食は貰いが少ないと言うけど、ともこちゃんのお母さんにピッタリの言葉だね。
「慌てる乞食は貰いが少ない」の例文
- せっかちな性格のため、自分に対する戒めとして”慌てる乞食は貰いが少ない”という言葉を常に頭に置いている。
- お金欲しさにスクラッチを買うも、外れてしまいお小遣いが全てなくなった。慌てる乞食は貰いが少ないと言う言葉を今更思い出したが時すでに遅しである。
- 慌てる乞食は貰いが少ないというが、まさに僕の今の状況をあらわしている。
- テストは時間との勝負だと焦ってしまい、回答欄を全てずらして記入してしまった。まさに慌てる乞食は貰いが少ないとはこのことか。