「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
江戸っ子は五月の鯉の吹き流し
【読み方】
えどっこはさつきのこいのふきながし
【意味】
鯉のぼりは空洞なので、口から勢いよく入った風が全部吹き抜ける。この様子を、口は悪いが腹の中はさっぱりした江戸っ子にたとえたことば。また、口先の威勢よさに反して胆力がないという意味もある。
これは、大きな口を叩くけど、本当に困ったときの勇気があるのかは分からない、ということを教えてくれる言葉やな。
「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し、口先ばかりではらわたは無し」という川柳から出た言葉で、口は悪いが悪気など全くなく、単純で淡白な気質をいったもの。
【類義語】
江戸っ子は五月の鯉で口ばかり
【英語訳】
those born in Edo move from one place to another like a cloth streamer blown by May winds.
「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」の解説
「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」っていうことわざは、江戸っ子(昔の東京の人々)が言葉遣いはちょっと荒っぽいけど、気持ちは爽やかで、物事に固執しない性格を持っていることを表しているんだよ。
また、このことわざは、江戸っ子が口先ばかりで実際の行動力に欠けるということをも指しているんだ。
「吹き流し」はね、鯉のぼりが風に吹かれて空に揺れている様子を表していて、この鯉のぼりが腹が空洞で何もないことから、このことわざは江戸っ子が言葉だけで実際の行動には乏しいことを示しているんだよ。
たとえばね、友達が困っていて、助けてあげるって大きな声で言うけど、実際には何もしてあげないような人を「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」っていうことわざで表すことができるんだよ。
「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」の使い方
「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し」の例文
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流しというが、彼女はまさにそういう感じで、サバサバしていて一緒にいて気持ちがいい。
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流しという言葉があり、威勢はいいが胆力のない人のことを言うが、まさに大半のヤンキーはそれで、気が弱いから群れているだけで喧嘩が強い集団ではないらしい。
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流しというが、うちの父は下町生まれで、裏表がない。
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流しというが、兄は、威勢がいいのでよく人の意見にかみつくが、すぐにやりこめられる。
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流しというが、母は、まさにそんな人で、口が悪いが裏表がないので、みんなに愛されてる。