【慣用句】
絵に描いた餅
絵に描いた餅は、おいしそうに描かれていてもみるだけのもので食べられないことから、「画餅(がべい)」ともいわれます。
【読み方】
えにかいたもち
【意味】
頭の中で考えただけで、実現する可能性のない計画、あるいは空想のこと。
【語源・由来】
三国志の時代に、曹丕(そうひ)が「えらび挙(あ)ぐるに名(な)有るのみを取る莫(なか)れ。名は地に画(えが)きて餅を作すが如(ごと)し、啖(くら)ふべからずなり。」と述べたことに由来するという説があります。
【類義語】
・机上の空論(きじょうのくうろん)
・畳の上の水練(たたみのうえのすいれん)
・鞍掛け馬の稽古(くらかけうまのけいこ)
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「絵に描いた餅」の使い方

健太くん、何をかいているの?

お弁当を忘れてきたから、食べてみたいお弁当の絵を描いているんだ。名付けて、チーズハンバーグデラックス弁当さ。これを食べたらきっと、頭に栄養がまわって、午後からのテストで百点間違いなし。

健太くん、それはまさに絵に描いた餅じゃない。おなかは一杯にならないし、百点も取れないわ。ちょうどパンが余っているわ。あげるから食べて変な妄想はやめなさい。

ありがとう!おなかがすいて倒れそうだったんだ。
「絵に描いた餅」の例文
- 貧しいものにとって、どんなにすばらしい芸術でも絵に描いた餅でしかない。
- いかにも秀才が考えそうな絵に描いた餅のような方針で、現場から不満が出た。
- この案は素晴らしいけれども、実現することは難しいので、所詮、絵に描いた餅でしかない。
- この計画は絵に描いた餅に等しい。
- 挑戦は失敗して、文字通り、絵に描いた餅だった。
まとめ
頭の中で考えただけのなんの根拠もない理論は確かに役にたたないのでしょう。ただ、リンゴが落ちることをみて、ではなぜ月が落ちてこないのかなどと頭の中で考えて万有引力の法則を発見したニュートン(真偽諸説ありますがここでは省略します。)の発想など、とっぴもないインスピレーションは他人からみれば、初めは「絵に描いた餅」だったのでしょう。