「偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず
【読み方】
えんそかわにのむもまんぷくにすぎず
【意味】
身の程を知り、分に応じて満足するべきだということ。
「偃鼠」は、もぐら。
なるほどな。つまり、「人はそれぞれに定められた分に応じて満足するのがいい」ってことやな。
もぐらが川の水を飲むとて、腹一杯になったらもう飲めへんわけや。これは、無理に欲張らず、自分の身の丈に合った生活を送ることの大切さを教えてくれてるんやな。
【出典】
「荘子」
【語源由来】
もぐらが水を飲んでも、小さな腹を満たすに過ぎない意から。
【類義語】
・巣林一枝
・一巣一枝の楽しみ
・飲河満腹
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「偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず」の解説
カンタン!解説
「偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず」っていうことわざは、もぐらが大きな川で水を飲んでも、お腹がいっぱいになったらもう飲めないよ、っていう意味だよ。
たとえばね、もしもぐらが大きな川の前で水を飲もうとしたとしても、お腹がいっぱいになったらもうこれ以上は飲めないよね。それは、大きな川だからと言ってもぐらがいくらでも飲めるわけじゃないってことを示しているんだ。
このことわざは、人それぞれが定められた分だけを満足するべきだ、ということを教えてくれているんだよ。だから、欲張りすぎずに、自分が必要なものだけを求めることが大切だね。もし欲張りすぎても、それは自分のお腹を満たすことができる分だけだということを忘れないようにしないとね。
「偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず」の使い方
あれも欲しい。これも欲しい。
そんなに買っても無駄になるだけよ。偃鼠河に飲むも満腹に過ぎずっていうわ。
お腹やお金には限界があるのに、何で欲望は無限大なんだろうね。
人間が愚かだからかしらね。
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「偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず」の例文
- 過ぎたるは猶及ばざるが如しというし、偃鼠河に飲むも満腹に過ぎずだ。際限ない欲望に打ち勝ち分を弁えよ。
- 地下資源が豊富なのに不凍港がほしいとあの国が隣国に進軍し始めたが、偃鼠河に飲むも満腹に過ぎずで足るを知るべきだと思う。
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎずという。満足したらそれ以上欲するのは聖人のすることではない。
- 欲が人を進化させてきたが、偃鼠河に飲むも満腹に過ぎずという。これ以上望むと地球もろとも人類は滅びることになる。
- 必要以上の物を欲しがるのはよくない。偃鼠河に飲むも満腹に過ぎずだ。一人暮らしなんだからそんなに必要ないだろう。
つまり、人はそれぞれに定められた分量に従って満足するのが最良、という教えが含まれているんだよ。