「轅を北にして楚に適く」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
轅を北にして楚に適く
【読み方】
えんをきたにしてそにゆく
【意味】
目的と行動が食い違うこと。
「轅」は、車の両側から前に突き出た二本のかじ棒。ながえ。「楚」は、中国の南にある国の古い名。
「轅を北にして楚に適く」ということわざは、自分の考えと行動が全く違う、つまり食い違っている状態を表しているんだよ。
ほんまにそうやな。つまり、「考えてることとやってることが全然違う」ってことやな。北を向いているのに、南に行こうとするなんて、それは無理があるやろ?
それと同じで、考えと行動が合わないと、思った通りの結果は出ないんやな。これは、考えと行動を一致させる大切さを教えてくれる言葉やな。
「申鑒」
【語源由来】
東のながえを北に向けて南の楚の国へ行こうとする意から。
【類義語】
・楚に至らんとして北行す
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「轅を北にして楚に適く」の解説
カンタン!解説
「轅を北にして楚に適く」っていうことわざはね、思考と行動が全く合っていない状況を表しているんだよ。
たとえばね、北に向かっている車を使って、南方にある楚の国に行こうとしているような状況を想像してみて。それって無理があるよね。それと同じで、自分の考えていることとやっていることが全然合っていない状況を指すんだ。
「轅」っていうのは、馬や牛に車を引かせるために車の両側に出ている棒のことを言うんだよ。「北にして楚に適く」は北方に向かっている車を使って南方にある楚の国に行こうとするという意味だね。
だから、「轅を北にして楚に適く」っていうのは、自分の思考と行動が一致していない、つまり、目指すべき方向と全く逆の方向に進んでいるような状況を表しているんだよね。
「轅を北にして楚に適く」の使い方
健太くん。モテたいんじゃなかったっけ?
モテたい!
ならば、なぜ自分磨きをしないの。轅を北にして楚に適くよ。
だって面倒じゃない。シンデレラみたいに魔法使いがぴゃーって魔法をかけてくれないかな。
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「轅を北にして楚に適く」の例文
- ダイエットしたいと言いながら大盛の牛丼を食べるともこちゃんは、まさに轅を北にして楚に適く。
- 留学したいと言いつつ英語の勉強をしない健太くんは、轅を北にして楚に適くだろう。
- 轅を北にして楚に適くように、彼は目当てをかなえる努力をしていない。
- 料理が上手になりたいと料理道具を一式そろえながら、轅を北にして楚に適くようにカップラーメンを食べる健太くん。
- 轅を北にして楚に適くだと、一生成功できないだろう。